著者のコラム一覧
牧村康正ジャーナリスト

1953年、東京都生まれ。立教大学卒業後、竹書房に入社し、漫画誌、実話誌、書籍編集などを担当。立川談志の初の落語映像作品を制作。実話誌編集者として山口組などの裏社会を20年にわたり取材。同社代表取締役社長を経て、現在フリージャーナリストとして活動。著書に「ごじゃの一分 竹中武 最後の任侠ヤクザ」「『仮面』に魅せられた男たち」(ともに講談社)などがある。

ジョー山中「黒人混血スターの戦後」(1)七人兄弟のうち彼だけ、父が進駐軍の黒人兵だった

公開日: 更新日:
ジョー山中(C)共同通信社

 ごく私的な話になる。小学五年生のとき、黒人混血児のO君と同級になった。“ハーフ”という言い方はまだなかった。O君には知的障害があり、ほとんど言葉を発したことはない。身体的にも虚弱で、服装などからO君の家が貧しいであろうことは察せられた。ただしO君はいつも穏やかで、記憶する限り級… 

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