女優・松下恵さん 母親・榊原るみさんの手料理「ポークソテーのリンゴ煮」

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 女優の松下恵さん(43)のおふくろメシは、寅さんのマドンナやドラマで活躍した母、榊原るみさん特製のポークソテーのリンゴ煮。親子で俳優活動をしている近況も語ってくれた。

  ◇  ◇  ◇

 母親のメニューはそれほど凝ってはいなくて、とても簡単な料理なんです。フライパンにポークをのせ、さらにリンゴをのせて蓋をし、蒸し焼きにしたら出来上がり(笑)。

 名づけるならポークのリンゴ煮。そのくらいシンプルな料理かと思います。

 母親もタマネギを使っていましたが、うちはすべて一緒に蒸し焼きにしていました(笑)。最初にフライパンにタマネギを敷き、上にポーク、その上にリンゴを並べる。これだといちいちお肉を取り出さなくて済みますよね。

 私が子供の頃の母親は芸能活動でとても忙しく、私の面倒は祖母が見てくれていました。あまり料理が好きではなかった母が、中学生の時期に何度も作ってくれたメニューがこの一品。

 当時、私は芸能界にデビューしたばかり。母親は40代で離婚問題を抱えていた頃で、多分、人生で一番悩んだ時期かと思います。キッチンに座り込んで泣いたりしていましたから。

 それでも学校と芸能界の仕事で忙しくなった私のために料理をしようと頑張って作ってくれました。だから、思い出深いメニューですね。

 ソースを別に作るわけでもグラニュー糖を使ったりするわけでもないのですが、食べやすくスライスしたリンゴをのせて蒸し焼きにするとリンゴもいい具合に溶け、中学生の私にはフルーティーな甘さがとてもおいしかったです。

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