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てれびのスキマ 戸部田誠ライタ―

1978年生まれのテレビっ子ライター。「芸能界」というビジネスは、いかにして始まったのか。貴重な証言を収録した「芸能界誕生」(新潮新書)。伝説の番組「アメリカ横断ウルトラクイズ」を基に描く青春群像ノンフィクションノベル「史上最大の木曜日 クイズっ子たちの青春記」(双葉社)。2つの最新著が絶賛発売中!

失敗を失敗でなくしてくれた…ふかわりょうの恩人に対する深い愛情

公開日: 更新日:

「私は『ティン!』と決別した」
 (ふかわりょうテレビ朝日系「ももクロちゃんと!」9月21日放送)

  ◇  ◇  ◇

 9月28日、19年の歳月を経て一夜限りの復活を果たした「内村プロデュース」(テレビ朝日系)。その「内P」に3回目からレギュラーに起用された最古参が、ふかわりょう(50)だ。当然、今回の復活特番にも出演した。

 そんな「内P」での思い出を「とにかくねぇ、追い込まれるんですよ」などとふかわは振り返っていた。精神的に追い込まれ、何もない状態から出てきた「芸人としての魂」みたいなものが、彼の代名詞的ギャグになった「ティン!」だという。その後、芸風を変えてMCなどが主戦場になったふかわ。特番を前に「ティン!」について語った一言が今週の言葉だ。

 そもそも、ふかわは「小心者克服講座」のネタで大ブレーク。だが、ネタ番組では実力を発揮できても、通常のバラエティー番組はいわば団体芸。自分の役割が見つけられず、もがいていた。そこで救ってくれたのが「ふかわくん、君は笑われなさい」とアドバイスした東野幸治や、積極的にイジってくれたタモリらだった。そして、何より大きかったのが「内P」だったのだ。

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