芸人はランジャタイ伊藤の失敗から学べるか 「地雷女」を避けるたった一つの方法
ランジャタイ・伊藤の活動休止騒動
ランジャタイ・伊藤幸司(38)が未成年との不適切な関係を持ったことを暴露され、芸能活動を休止した。過去を振り返れば、伊藤だけでなく様々な芸人が同じようなケースで活動休止に追い込まれた過去がある。
ファンとの不適切な関係を持ってしまう芸人界の背景を、別名義で活動する現役芸人であり、かつては年間100本以上のライブに出演した経験もある帽子田は、以下のように解説する。
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ファンと繋がる芸人は今も昔もよくいる
ランジャタイの伊藤さんがファンとの「不適切な関係」を持ったことで、活動休止を発表した。今回の場合、ファンと悪い関係になったことではなくて、そのファンが未成年だったことが問題視され休止に至った。事務所の発表によると、そのファンは年齢を偽って近寄ったので、伊藤さんは「騙された」という状態らしい。
正直、このケースだけで言えば「伊藤さんが可哀想だな」と感じてしまう。身分証明書を確認しても、偽造されていたら未成年だと気付きようがないからだ。
とはいえ、このニュースが駆け巡った後、パンツを履き直して身辺整理を始めた芸人も多い。売れている人ではなく、地下芸人の方がこのニュースを怖がっている。売れていない芸人の方がファンと繋がっていることが多い。
そもそもファンと繋がるという現象は、今も昔もお笑い界でもよくあることだ。SNSが発達した今は、DMなどを通じてファンと容易にコミュニケーションが取れるから、繋がりやすくなっているといっても過言ではない。繋がり目的のファンも心得たもので、「イケる芸人」をファン同士で共有している。
猛者ファン「某事務所の男芸人の3割は食った」
「某事務所の男芸人の3割は食った」と豪語する猛者ファンと飲んだ時に、繋がり方について教えてくれた。彼女は狙いを定めた芸人がいると、ライブを見に行き、感想DMを送る。
その時に気を付けることはアイコンは可愛く写っているものに設定すること、アカウントは誰でも見れるように公開し、普段の投稿で顔やスタイルをチェックできる状態にして「実際に会っても可愛い女」と思わせること、あとは口が固そうと思わせることが大事だという。
投稿などに他の芸人と繋がっている影も見せないことが重要で、このようなDMを繰り返していると絶対繋がれるらしい。運が良ければワンチャン、そしてもっとうまく行けば彼女まで昇格できる。
ライブシーンで人気がある芸人のほとんどは彼女持ちで、その彼女も元々ファンということも多い。DMを通じて仲を深め、ファンから彼女にまで登りつめたと思うと、芸人にとってもファンにとっても夢がある話だ。
彼女バレで萎えるファン。動員数が減る事態にも
とはいえ、芸人は「彼女がいない」と主張する生き物だ。アイドルでもないくせに、なぜ「彼女がいない」と言い張るのか。その理由は彼女がいると分かると萎えるファンが大勢おり、ライブの動員が減るからだ。
この前も女性人気が高い9番街レトロが「二人とも彼女がいる」と言い出したときは、Xのトレンドに上がり、ファンのSNSが荒れたりしていた9番街くらいになるとファンの母数も多いから痛手も食らわないだろうが、若手芸人のほとんどはファンの数はそう多くない。
「彼女がいる」と分かるとライブにも来てくれないし、生活の糧にもなる差し入れも貰えない。要するにバレると食いっぱぐれてしまうのだ。
このような理由で芸人は「彼女がいない」と主張するのだが、もちろん彼女がいたとしてもファンと繋がりたいという下心も大きい。女性にモテたいというモチベーションで芸人になったのに、ファンとつながると不適切な関係といわれて謹慎を食らったりする。これは切ない話だ。
「本当のファン」なら我慢してくれ
では、芸人はどうやって年齢を偽る未成年や、関係があったことを一方的に暴露する「地雷女」を避けられるのか。それはもう、芸人が真摯なお付き合いをするしか解決法がない。体だけの関係や、付き合っていたのに理不尽に捨てたりして、恨みを買わないように努力するしか方法がない。
ファンも自分の推し芸人を売れさせたいなら真っ当な応援を心がけ、ファン友達が芸人にアタックするのを諫めた方がいい。芸人が破滅するとしたら女性関係の事件が最も多い。「テレビの中で輝く芸人の姿を見たい『本当のファン』なら、繋がろうとするな」と叱ってみてはどうだろうか。
(帽子田/芸人、ライター)