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てれびのスキマ 戸部田誠ライタ―

1978年生まれのテレビっ子ライター。「芸能界」というビジネスは、いかにして始まったのか。貴重な証言を収録した「芸能界誕生」(新潮新書)。伝説の番組「アメリカ横断ウルトラクイズ」を基に描く青春群像ノンフィクションノベル「史上最大の木曜日 クイズっ子たちの青春記」(双葉社)。2つの最新著が絶賛発売中!

「こなさない」心持ち維持に…相席スタート山添はギャンブルで刺激を得る

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 そんな中でも山添はギャンブルをやめない。「パチンコってギリギリの生活してる今しか楽しくないんやろうなって思ってたんですよ。逆でした。今って、駆け上がっていかなきゃいけない一番大事な時期じゃないですか、僕。その大切な時間をムダにしているっていう脳汁が」(テレビ東京系「あちこちオードリー」23年11月15日)と。そんな生粋のギャンブラー・山添に「憧れて」、オードリー若林もパチンコを始めてしまうほどだ。

 お笑いも興奮が味わえるから、お笑い一筋でもいいのでは、という疑問に対しては「でも、お笑いって、こなしてしまう時、ないですか?」(テレビ東京系「あちこちオードリー」22年12月14日)と逆に聞き、「こなさない」心持ちを維持するためにパチンコで刺激をもらっているのだと説く。

 パチンコは言ってみれば「何分の1で当たる」と決まっている遊びだ。しかし、そう思ってしまったら冷める。たとえ確率が決まっているとしても「この演出をワクワクするのって芸人にも通ずる部分」(同前)だと彼は言う。

 山添はギャンブルについて「いろんな感情の天井を教えてくれました。それはもう僕の財産」(太田出版「QJWeb」22年4月11日)と語り、勝ち負けを問われるとキッパリとこう答えている。

「満足度とか幸福度とかも入れていいのなら、大勝ちになります」(同前)

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