奈緒主演映画でインティマシー・コーディネーター起用却下が物議炎上…旧態依然の映画業界は変われるのか

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 女優・奈緒(29)の主演映画「先生の白い嘘」(7月5日公開)の三木康一郎監督が、奈緒サイドが求めたインティマシー・コーディネーター(映画やドラマなどの性的なシーンで制作サイドの意図を俳優に伝え、俳優を身体的、精神的にサポートするコーディネーターのこと)の起用を却下した問題が物議を醸している。

 発端は、WEBサイト「ENCOUNT」で4日に配信された三木監督のインタビュー。構想から10年の間に、10人くらいにオファーをしたが断られ続け、奈緒が主演を快諾。しかし、奈緒サイドからインティマシー・コーディネーターの起用を求められたにもかかわらず、「すごく考えた末に、入れない方法論を考えました。間に人を入れたくなかったんです」と答え、炎上していた。

 原作は鳥飼茜氏の同名漫画。男女間の性の格差や女性が抱える性に対する矛盾がテーマ。それに葛藤する主人公の高校教師を奈緒が演じている。

 5日に行われた初日舞台挨拶では、冒頭、プロデューサーが騒動を謝罪。撮影が行われた2年前はインティマシー・コーディネーターの起用例が少なかったため「コンテによる事前説明を行い、撮影カメラマンは女性が務め、男性スタッフは退出するなど、細心の注意を払い、不安があれば女性プロデューサーや女性スタッフが本音をうかがう」としていたというが、配慮が足りなかったと釈明した。さらに三木監督も「不用意な発言」と、「関係者、スタッフ、キャストにも大きな苦しみを与えてしまったこと」を謝罪した。

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