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本橋信宏作家

1956年、埼玉県所沢市生まれ。早稲田大学政治経済学部卒。私小説的手法による庶民史をライフワークとしている。バブル焼け跡派と自称。執筆はノンフィクション・小説・エッセー・評論まで幅広い。“東京の異界シリーズ”第5弾「高田馬場アンダーグラウンド」(駒草出版)発売中。「全裸監督 村西とおる伝」(新潮文庫)が、山田孝之主演でNetflixから世界190カ国同時配信決定。

膨大な映画を見て自身の血肉にするショーケンが謙遜「映画俳優と名乗るのはおこがましい」

公開日: 更新日:

「傷だらけの天使」は、深作欣二、恩地日出夫、神代辰巳、工藤栄一といった錚々たる監督と市川森一、鎌田敏夫といった大物脚本家が結集した。ショーケンの弟分アキラを水谷豊が演じ、ポマードのリーゼントで、ショーケンを「兄貴ー」と慕うさまが、当時の若者たちにはやった。

 実は水谷豊は「太陽にほえろ!」の第1回放送のゲスト出演で、マカロニ刑事役のショーケンが初めて逮捕する犯人役だった。このときの共演から、ショーケンがアキラ役としてドラマに招いたのだった。「傷だらけの天使」の視聴率はふるわなかったが(前衛的過ぎたのか)、その後何度も再放送されるたびに視聴率が上昇する伝説の番組になった。

 前回コラムを読んだショーケンをよく知る関係者からも連絡をいただいた。

「ショーケンは膨大な映画を見て自身の血肉にする天才でした。自分は俳優であって、映画俳優と名乗るのはおこがましい、とも言ってました。銀幕のスターが出尽くした後、テレビから出てきた男だから、スターはスターでも、サンスターだと冗談言ってましたよ。喉の調子がわるくて、朝晩2回、スチームで喉をいたわってました。声が裏返るのはわざとじゃなくて、加齢によるものですよ」

 本コラムでは、心に残る事象を拾っていきます。ご愛読のほどを。

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