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桧山珠美コラムニスト

大阪府大阪市生まれ。出版社、編集プロダクションを経て、フリーライターに。現在はTVコラムニストとして、ラジオ・テレビを中心としたコラムを執筆。放送批評誌「GALAC」に「今月のダラクシー賞」を長期連載中。

昭和→平成→令和と変わりゆく「お母さん」役…富田靖子と斉藤由貴は“毒親”演じたら2トップ

公開日: 更新日:

 15日放送の「徹子の部屋」は傑作選「『お母さん役』で愛されて」と題して、森光子、八千草薫、加藤治子、沢村貞子らお母さん役で愛された昭和の名女優の在りし日の姿を見せるものだった。

 八千草薫といえば「岸辺のアルバム」を思い出す。今でいうところの不倫妻を演じ、お母さんというよりは妻、女の部分多めだったが、それはそれとして、昭和の美しい日本の母といえば八千草のイメージだ。「俺たちの旅」のオメダ(田中健)のお母さんでもあったが、こちらも料亭の女将でわけあり。妙に色っぽいお母さんだった。

 森光子はやっぱり「時間ですよ」か。お母さんというよりはおかみさんのイメージ。加藤治子は向田邦子シリーズのお母さん役、沢村貞子は下町のきっぷのいいお母さんといった印象だ。さらに「ありがとう」の山岡久乃、「肝っ玉かあさん」の京塚昌子、これに池内淳子を加えれば、昭和のお母さんをほぼコンプリートできる。

 そんな昭和のお母さんたちを見て思ったのは、あの頃のお母さんは動じず明るい頼りになる圧倒的な存在だった。

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