著者のコラム一覧
二田一比古ジャーナリスト

福岡県出身。大学卒業後、「微笑」(祥伝社)の記者に。その後、「Emma」「週刊文春」(ともに文芸春秋)をはじめ、多くの週刊誌、スポーツ新聞で芸能分野を中心に幅広く取材、執筆を続ける。フリー転身後はコメンテーターとしても活躍。

河合優実が開花した背景…俳優を目指す若手は「自分の将来を見越して事務所を選ぶ」時代に

公開日: 更新日:

 放送批評懇談会が選ぶギャラクシー賞月間賞のひとつに1月期ドラマで話題を集めた「不適切にもほどがある!」(TBS系)が選ばれた。

 昭和から令和にタイムスリップした阿部サダヲ演じる主人公の不適切な発言が物議を醸したが、不良高校生の娘役で出演していた河合優実(23)の存在感が際立っていた。放送開始直後は「この子、だれ」と言われていた河合だったが、父親とのやりとりで飛び出す過激なセリフも「本当にこんな子いそう」と思わせる演技に視聴者は魅せられた。

「可愛い女優はたくさんいますが、スケバン風のセーラー服と表情、吐き捨てるようなセリフを言えて絵になる女優はそういない。河合はまさに適役でした」(テレビ関係者)

 山口百恵に似た顔も話題になったが、見る人に与えた印象は百恵と似た一面もあった。デビュー時の百恵は暗い印象すら感じる歌唱スタイルで「アイドルらしくない」と呼ばれた。5曲目のシングル「ひと夏の経験」は、「あなたに女の子の一番大切なものをあげるわ」という過激な歌詞で大ヒット。「百恵ってどんな子」と関心を呼び、女性誌は生まれ育ったルーツまで特集した。河合も「何者なの」と思わせる不思議な魅力を持っている。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人・田中将大「巨大不良債権化」という現実…阿部監督の“ちぐはぐ指令”に二軍首脳陣から大ヒンシュク

  2. 2

    ヘイトスピーチの見本市と化した参院選の異様…横行する排外主義にアムネスティが警鐘

  3. 3

    国民民主党「新人都議」に渦巻く“スピリチュアル疑惑”…またも露呈した候補者選定のユルユルぶり

  4. 4

    巨人・田中将大を復活させる「使い方」…先発ローテの6番目、若手と併用なんてもってのほか

  5. 5

    「時代に挑んだ男」加納典明(25)中学2年で初体験、行為を終えて感じたのは腹立ちと嫌悪だった

  1. 6

    高橋真麻がフジ港浩一前社長、大多亮元専務を擁護の赤っ恥…容姿端麗な女性集めた“港会”の実態知らず?

  2. 7

    参院選「自民裏金議員15人」で当確5人だけの衝撃情勢…比例は組織票があっても狭き門

  3. 8

    ドジャースが欲しがる投手・大谷翔平の「ケツ拭き要員」…リリーフ陣の負担量はメジャー最悪

  4. 9

    井上真央ようやくかなった松本潤への“結婚お断り”宣言 これまで否定できなかった苦しい胸中

  5. 10

    “お荷物”佐々木朗希のマイナー落ちはド軍にとっても“好都合”の理由とは?