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てれびのスキマ 戸部田誠ライタ―

1978年生まれのテレビっ子ライター。最新著「王者の挑戦『少年ジャンプ+』の10年戦記」(集英社)、伝説のテレビ演出家・菅原正豊氏が初めて明かした番組制作の裏側と哲学をまとめた著者構成の「『深夜』の美学」(大和書房)が、それぞれ絶賛発売中!

お笑いが楽しめるようになったマシンガンズの「そうじゃない生き方」

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「ネタがないのに、ここに立ってるメンタルってすごくないですか?」
(西堀亮/フジテレビ系「THE SECOND~漫才トーナメント~」5月20日放送)

  ◇  ◇  ◇

 結成16年以上の漫才師たちの「セカンドチャンス」とうたわれた「THE SECOND」で準優勝を果たしたのは、いまや「ゴミ清掃員」として有名な滝沢秀一(46)と「発明家」の顔も持つ西堀亮(48)によるコンビ、マシンガンズだった。2人は「3本目のネタがない」と言いつつ、決勝の舞台に立ち、西堀がアドリブ満載の漫才中に放ったセリフが今週の言葉だ。

 アルコ&ピースの酒井は、マシンガンズが優勝したらと問われ、「ガンズは泣くなあ」と答えた(テレビ東京系「あちこちオードリー」23年5月10日)。まさに、彼らの世代の関東芸人にとってマシンガンズはそういう存在。芸人仲間から愛されている芸人だ。

「エンタの神様」(日本テレビ系)や「爆笑レッドカーペット」(フジテレビ系)でコンビ名の通り、マシンガンのようにぼやくダブルツッコミスタイルを武器に活躍したが、大ブレークには至らず、くすぶっていた。

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