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桧山珠美コラムニスト

大阪府大阪市生まれ。出版社、編集プロダクションを経て、フリーライターに。現在はTVコラムニストとして、ラジオ・テレビを中心としたコラムを執筆。放送批評誌「GALAC」に「今月のダラクシー賞」を長期連載中。

櫻井翔「1億3000万人のSHOWチャンネル」は行き詰まるとグルメに走るTV番組の典型

公開日: 更新日:

 あらゆる欲望を食に集中してきたツケで、小兵レベルなら勝てるんじゃないかというほどに成長した私。最近になって膝に負担がかかるとドクターストップを食らってしまった。

 そんな身につらいのがグルメ番組。最初から食がメインの番組なら避けられるが、情報・トーク番組かと思ったら食べているからタチが悪い。気がつけば、最近のテレビは食べてばっかりだ。

 例えば、土曜午後9時「1億3000万人のSHOWチャンネル」(日本テレビ系)櫻井翔MCの番組で芸能人がやりたいことにチャレンジする番組だったはず。ところが、昨秋ごろからか、ちょいちょいグルメ企画が登場して気がつけばほぼほぼグルメに侵食されている。

 18日も「食の激戦区スペシャル」と題して新橋のナポリタン激戦区、蒲田のとんかつ激戦区、池袋のハンバーグ激戦区などなどを紹介。スタジオVTRを見ながら、櫻井をはじめ、ゲスト(比嘉愛未、アンミカ、ファーストサマーウイカ)らが試食するもの。芸能人が試食しているのを見せられてもねえ。「○○の宝石箱や~」の彦摩呂を超えるリポートでもしてくれるのならまだしも。

 遡って11日は「話題のスイーツスペシャル」、4日は放送がお休み、1月28日は「北村匠海中川大志が肉汁爆発の最強餃子!錦鯉の北海道グルメ」と今年に入ってすっかりグルメ化してしまった。それもただのグルメカタログと言っていい内容だ。

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