「baseよしもと」のオーディションは落ちまくり…「これでダメなら宮崎へ帰ろう」と最後の勝負

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 ウソでもボケでもなく大阪では期待の新人でしたよ。実際、「ABCお笑い新人グランプリ最優秀新人賞」「オールザッツ漫才優勝」「NHK上方漫才コンテスト最優秀賞」と賞も取ってたし、M-1グランプリも決勝こそ出れてなかったけど、03年から09年まで連続して準決勝までは必ず行ってましたからね。

 ぶっちゃけた話をすれば月収も60万~70万円くらいになって、バイトを辞めても食うには困らないくらいになった。

 もう一つよかったのは周りの目を気にせず女の子と遊べたこと。今と違ってネットもSNSもない時代で、大阪という街もお笑い芸人には寛容だったからね。合コンなんかもよくやりましたが、そうやって遊ぶ中で鍛えられた平場でのトークスキルとか立ち回りが「芸の肥やし」になった実感はあります。

 ただ、だからといってあの時代は「楽しい」というだけの感覚ではなかったです。大阪育ちで今40代くらいの芸人はみんなわかると思うけど、あの時代の大阪のお笑いの世界は独特の厳しさがあったからね。上下関係が厳しい軍隊みたいなもんで、先輩の言うことは絶対で白いもんでも黒と言われれば黒、全員右向け右の世界。

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