桧山珠美
著者のコラム一覧
桧山珠美コラムニスト

大阪府大阪市生まれ。出版社、編集プロダクションを経て、フリーライターに。現在はTVコラムニストとして、ラジオ・テレビを中心としたコラムを執筆。放送批評誌「GALAC」に「今月のダラクシー賞」を長期連載中。

三谷幸喜、藤井隆、DAIGO…4月スタートの新番組を徹底チェック!

公開日: 更新日:

 4月になり新番組が続々登場。1年で最もワクワクする時期の到来だ。

 まず、番組はそのままに出演者が交代したプチリニューアル番組。2日の「情報7daysニュースキャスター」(TBS系)は三谷幸喜のお披露目回。襟元に「THE TIME,」(同)の香川照之から譲り受けた(!?)初心者マークをあしらった三谷。安住紳一郎に「三谷さんから見た世の中というものを教えて欲しいなと思います」と言われると、「僕はコメンテーターではないですから総合司会ですから。それ以上のことを求めないように」と牽制。

 三谷の小ボケに反応するスタッフの笑い声はいただけないが、言語明瞭なのはありがたい。1つ2つ……と徐々に襟元の初心者マークが増えていき、エンディングでは額につけたものも含めて7つに。いちびり三谷の本領発揮といったところ。

番組名物の「椅子コケ」も継承したが…

 3日の「新婚さんいらっしゃい!」(朝日放送、テレビ朝日系)の新MC藤井隆井上咲楽のコンビ。桂文枝、山瀬まみとともに事務所の大先輩からの引き継ぎで緊張しているのが画面からも伝わる。

 番組名物の文枝の「椅子コケ」も継承したが、初転びは危なげでケガしないかとヒヤヒヤした。「椅子コケ」は文枝でおしまいにし、藤井は「ホット! ホット!」など自由にやらせた方がハジケたのでは。

上沼恵美子のおしゃべりクッキング」に代わって始まったのが「DAIGOも台所~きょうの献立何にする?」(同)だ。料理経験ゼロのDAIGOが辻調理師専門学校の講師に教わりながら料理を作る。冒頭、「台所で戦力になりたい」「娘のお弁当を一人で作る!」と意気込みを語ったDAIGO。

 初回は「じゃがいもと玉ねぎのピリ辛炒め」だったが、じゃがいもの皮をピーラーでおっかなびっくり剥き、大さじ3分の2の分量も四苦八苦。超初心者のDAIGOの成長を温かく見守ってあげようという度量の大きい視聴者向け。

DAI語の封印は残念

 食器洗いまでやるのは感心。DAIGOの好感度は間違いなく上がりそうだが、DAI語を封印したのは残念……じゃがいもと玉ねぎのピリ辛炒めをJ・T・P・Iと言ってほしかった。

 坂上忍「バイキング」の呪縛から解き放たれたフジテレビ系「ポップUP!」。

 メインMCが佐野瑞樹&山崎夕貴という局アナで、月・小泉孝太郎、火・三浦翔平、水・おぎやはぎ、木・高嶋政宏、金・ノブコブ吉村とソソラナイメンバー。内容も3時間の大半は芸能&エンタメ。「スター☆ニュース速報」なるゲストコーナーがあるが、初回は上白石萌音とスター感があったものの、2日目古市憲寿、3日目オズワルドと尻すぼみ。これなら「バイキング」の方がよかったか? 「坂上ロス」と世間が騒ぎ出さないか心配だ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

最新の芸能記事

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  2. 2
    ジャニー喜多川氏の性加害を暴いた“禁断の書”の中身…超人気アイドルが「ジャニーさんが、ジャニーさんが…」

    ジャニー喜多川氏の性加害を暴いた“禁断の書”の中身…超人気アイドルが「ジャニーさんが、ジャニーさんが…」

  3. 3
    梅宮辰夫は立候補…カルーセル麻紀の処女を奪った男の真相

    梅宮辰夫は立候補…カルーセル麻紀の処女を奪った男の真相

  4. 4
    山川穂高謹慎で電撃トレードの現実味…ジリ貧の西武が狙う巨人、阪神の“野手5人”の名前

    山川穂高謹慎で電撃トレードの現実味…ジリ貧の西武が狙う巨人、阪神の“野手5人”の名前

  5. 5
    嵐はジュリー社長の“オキニ”、櫻井翔は秘蔵っ子的存在…「性加害問題」遅すぎた釈明の深層

    嵐はジュリー社長の“オキニ”、櫻井翔は秘蔵っ子的存在…「性加害問題」遅すぎた釈明の深層

  1. 6
    タッキー社長の本格始動に“勝機と商機”あり 大手レコード会社から2組デビューで滑り出し上々

    タッキー社長の本格始動に“勝機と商機”あり 大手レコード会社から2組デビューで滑り出し上々

  2. 7
    北公次は性被害とアイドルからの凋落で壊れていった…ジャニー喜多川氏からは花輪も届かず

    北公次は性被害とアイドルからの凋落で壊れていった…ジャニー喜多川氏からは花輪も届かず

  3. 8
    「松本人志オワコン説」は本当か? ケンコバの元相方が長年の“悪しき慣習”を痛烈批判

    「松本人志オワコン説」は本当か? ケンコバの元相方が長年の“悪しき慣習”を痛烈批判

  4. 9
    市川猿之助はジャニー喜多川と同じだったのか、それとも伊丹十三か?

    市川猿之助はジャニー喜多川と同じだったのか、それとも伊丹十三か?

  5. 10
    中田敦彦に松本人志を批判する資格はあるのか? 関係者から失笑&総スカンされるワケ

    中田敦彦に松本人志を批判する資格はあるのか? 関係者から失笑&総スカンされるワケ