それまでイジられたことのなかったかたまりにとって、そのショックはそれだけで大学を中退し、半ば引きこもり生活を送るようになるほど大きなものだった。
その頃、心の支えになったのは爆笑問題のラジオだった。「見ている人に対してウソをつかない」、そんな太田光の芸風に憧れて芸人を志すようになったのだ。武田鉄矢を前にしてもブレない正直さは、そんなところにあるのかもしれない。
KOC優勝後、TBS「サンデー・ジャポン」(21年10月3日)に出演し、太田から「2本目ボロボロだった」と冗談まじりに言われ、「なんで自分に憧れて芸人になった後輩に対して、そんなこと言うんですか」とかたまりはうれしそうに笑った。