<95>野崎幸助さん周辺の複雑な人間関係 目先の金を考えてバラバラになり始めた
金庫番の佐山さんは会計士のMさんとは仲が良く早貴被告とは仲が悪かったが、大下さんは早貴被告に引っ付いた。大下さんは、ひげのMとは古い仲だ。
一方でマコやんはニュートラルで、誰とも等間隔に距離を置いていたが、ひげのMのことは嫌っている。門外漢の私はニュートラルな立場になるのが当たり前だが、やはり腹黒いひげのMのことは嫌いだった。
「それにしてもアプリコはどうなりますか?」
「それなんや。なんとしても継続させたいんやけど、佐山さんは潰すのに賛成やからなあ。皆、目先の金を取ろうと考えてるんやろな」
「困ったものですね」
「そうや。佐山さんは退職金を500万円は取ろうと考えてるらしいで。きっと、それを手にするまでは辞めへんと思うけれどな」