著者のコラム一覧
SALLiA歌手、音楽家、仏像オタク二スト、ライター

歌って作って踊るスタイルで話題を呼び、「イデア」でUSEN 1位を獲得。2018年より仏像オタクニストの活動を始め、初著「生きるのが苦しいなら」は紀伊國屋総合ランキング3位を獲得。近著に「アラサー女子、悟りのススメ。」(オークラ出版)がある。

京アニ事件想起の漫画「ルックバック」が話題 クリエイティブの力を奪う配慮は必要か

公開日: 更新日:

 7月19日、一本の読み切り漫画「ルックバック」が公開された。書いたのはアニメ化も決定し、2021年6月時点でコミックスの累計発行部数が1100万部を突破した「チェーンソーマン」の作者・藤本タツキである。

 集英社が運営する漫画アプリ「少年ジャンプ+」にて公開され、公開当日には閲覧数が120万を超えた。今作は読切だが143ページの長編大作で、アーティストの村上隆や奈良美智、漫画家の浅野いにおなど、多方面からも反響の声があがっている。

 すでに9月3日にコミックスとして発売されることも決定しているが、今作にはクリエイティブに人生を懸ける漫画家にしか伝えることができないメッセージがいくつも詰まった作品であった。

■哀悼でもあり、はなむけでもある作品

 今作は、学生新聞で4コマ漫画を連載し、クラスの人気者である小学4年生・藤野と圧倒的な画力を持つ不登校の同級生・京本が漫画を通して共に成長していく物語である。

 天才と秀才の違いや、挫折の先にある成長、互いを救い合う存在だからこそなり得るライバル関係……。「ルックバック」はクリエイティブに携わる人間なら、必ず心が揺さぶられるはずだ。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阪神岡田監督は連覇達成でも「解任」だった…背景に《阪神電鉄への人事権「大政奉還」》

  2. 2

    岡田阪神は「老将の大暴走」状態…選手フロントが困惑、“公開処刑”にコーチも委縮

  3. 3

    世界戦略を重視する名門ヤンキースが巨人・岡本和真に熱視線!両者は《相思相愛》との情報も

  4. 4

    谷原章介長男の芸能界挑戦で改めて感じる器の大きさ…実父・いしだ壱成と共演の可能性も

  5. 5

    阪神フロントすでに来季組閣に着手 藤川次期監督の「右腕」ヘッドコーチ候補5人の名前

  1. 6

    これが裏金議員50人の選挙区だ! 焦る石破自民「非公認」「比例重複なし」に方針転換も戦況悪化は加速【一覧表あり】

  2. 7

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  3. 8

    次女・石橋静河強し!ドラマ界席巻する“石橋ファミリー”が乗り越えた「21年前の隠し子騒動」

  4. 9

    ジャンポケ斉藤慎二 ロケ車内での性的行為には“常習説”…吉本契約解除は「トカゲの尻尾切り」

  5. 10

    ジャンポケ斉藤慎二 書類送検で「メンバー」呼ばわりに識者が疑問呈す…ピン芸人なら何と報じる?