「ここぼく」鈴木杏ら脇役輝かせる脚本・渡辺あや氏の絶妙

公開日: 更新日:

「さすが渡辺さんですよね」とテレビ誌ライターは感心しきり。

 脚本家の渡辺あや氏のことで、現在放送中のNHK土曜ドラマ「今ここにある危機とぼくの好感度について」を手がけている。

 人気が低迷したチャラいイケメンアナ(松坂桃李=32)が、恩師の誘いで名門大学の広報マンに転職。学内で次々に巻き起こる不祥事に振り回され、その場しのぎで逃げ切ろうとして、ますます窮地に……というブラックコメディーだ。

「論文不正の隠蔽、ポスドクの悲哀、理事による圧力、ネット炎上など今どきの“ブラック”な事柄を風刺しつつ、笑いでうまく包んでいる。だから、松坂さん主演の映画『新聞記者』(2019年公開)ほど重くなりすぎない。ブラックとコメディーのさじ加減が絶妙ですよ」(前出のテレビ誌ライター)

 渡辺氏は2003年に映画「ジョゼと虎と魚たち」で脚本家デビュー。初連ドラは2011年のNHK朝ドラ「カーネーション」だ。

「私もそうですが、渡辺さんの脚本だからこのドラマを見始めたという人は多いのでは」と芸能ライターのエリザベス松本氏は、こう続ける。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    石井琢朗コーチが三浦監督との《関係悪化説》を払拭、「ピエロ」を演じたCS突破の夜

  2. 2

    旧ジャニーズ“復活”で女帝復権か…米国でスルー状態のTravis Japanを日本メディアが一斉ヨイショの裏

  3. 3

    いまや大谷ドジャースこそ「悪の帝国」だ…カネ&人気&裏技フル活用でタンパリング疑惑まで

  4. 4

    巨人、阪神などライバル球団が警戒…筒香嘉智に復活気配、球際の弱さからの脱却

  5. 5

    巨人今季3度目の同一カード3連敗…次第に強まる二岡ヘッドへの風当たり

  1. 6

    甲斐拓也だけじゃない!補強に目の色変えた阿部巨人が狙うソフトバンク「Cランク」右腕の名前

  2. 7

    大谷翔平は来季副収入100億円ガッポリ、ド軍もホクホク! 悲願の世界一で証明した圧倒的経済効果

  3. 8

    橋本環奈《山本舞香と友達の意味がわかった》 大御所芸人に指摘されていたヤンキー的素地

  4. 9

    番長・三浦監督の正体《サラリーマン、公務員の鑑のような人格》…阪神FA移籍せず残留の真意、堅実かつ誠実

  5. 10

    カトパン夫の2代目社長は令和の“買収王”? 食品スーパー「ロピア」の強みと盲点