著者のコラム一覧
船山基紀編曲家

1951年、東京都生まれ。編曲家。デビュー作は中島みゆき「アザミ嬢のララバイ」。昨年死去した作曲家・筒美京平と組んだ作品が一番多く、沢田研二、渡辺真知子、田原俊彦ら数々のヒットを飛ばした。昨年12月に編曲を手がけた作品を収録した「船山基紀 サウンド・ストーリー」(ソニー・ミュージックダイレクト、CD4枚組72曲)をリリース。

中森明菜は見た目と歌った時のギャップが面白いと思った

公開日: 更新日:

 1980年代はアイドル全盛の時代です。その当時の人気アイドルは、とにかく忙しいのでレコーディングの現場に来ることはほとんどありませんでした。歌入れは、スケジュールの合間を縫ってやっていたんです。

 僕が初めて中森明菜さんに会ったのは、今はもうありませんが六本木のセディックスタジオでした。デビュー曲「スローモーション」のレコーディングに、ディレクターがまだデビュー前だった明菜さんを連れてきたんです。

■紺ブレを着た普通の高校生が歌い出したら…

 彼女は、まだ16歳くらいだったと思います。フリルのついたブラウスに紺のブレザーを着て、普通の高校生という印象でした。

 レコーディングが終わって、ディレクターが明菜さんに「ちょっと歌ってみようか」と言ったんです。彼女は「はーい」って明るく返事をして歌いだしたんですけど、その声を聴いてびっくりしました。最初の印象とは全然違うんです。歌っている時の彼女の声は、とてもノビのある大人びた感じでした。しかも歌唱力がある。ハートのある歌い方は独特のものを感じました。見た目の印象と歌った時のギャップがとても面白いと思いました。「この子は売れる」と直感しましたね。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    参院選神奈川で猛攻の参政党候補に疑惑を直撃! 警視庁時代に「横領発覚→依願退職→退職金で弁済」か

  2. 2

    国分太一だけでない旧ジャニーズのモラル低下…乱交パーティーや大麻疑惑も葬り去られた過去

  3. 3

    国分太一が社長「TOKIO-BA」に和牛巨額詐欺事件の跡地疑惑…東京ドーム2個分で廃墟化危機

  4. 4

    参院選千葉で国民民主党に選挙違反疑惑! パワハラ問題で渦中の女性議員が「証拠」をXに投稿

  5. 5

    石破首相の参院選応援演説「ラーメン大好き作戦」ダダすべり…ご当地名店ツラツラ紹介も大半は実食経験ナシ

  1. 6

    ホリエモンに「Fラン」とコキ下ろされた東洋大学の現在の「実力」は…伊東市長の学歴詐称疑惑でトバッチリ

  2. 7

    TOKIO解散劇のウラでリーダー城島茂の「キナ臭い話」に再注目も真相は闇の中へ…

  3. 8

    参院選終盤戦「下剋上」14選挙区はココだ! 自公の“指定席”で続々と落選危機…過半数維持は絶望的

  4. 9

    外国人の「日本ブーム」は一巡と専門家 インバウンド需要に陰り…数々のデータではっきり

  5. 10

    「サマージャンボ宝くじ」(連番10枚)を10人にプレゼント