吉沢亮が孤軍奮闘 元イケメンばかり「青天を衝け」の限界

公開日: 更新日:

 幕末物のNHK大河ドラマの数字がふるわないのはもはや定説だが、「青天を衝け」は初回視聴率が20%を超え、6回目を終えて15%台をキープしている。視聴者をひきつけてやまないのが、主演・吉沢亮(27)の孤軍奮闘とも言える熱演だ。

「吉沢の凄さは圧倒的な演技力です。生き生きとした笑顔や怒りの表情に知的好奇心が旺盛な子どものような表情、農民らしくしっかり狡猾な表情も見せてくれます。演技全体に躍動感があり、動きもダイナミック。見ているこちらがワクワクします。渋沢栄一のストーリーに興味がなくても吉沢の演技だけでも見る価値はあります」(芸能ライター・弘世一紀氏)

 ただ吉沢だけの力で数字を大きく伸ばすのは難しいのだろう。第5話では、栄一の姉のなかがキツネに祟られたのではないかというストーリーを中心に展開した。物語そのものは史実に照らし合わせており、なか役の村川絵梨(33)の演技も素晴らしかったが、残念ながら、なかも村川も知名度がない。

「やはり近年の大河は朝ドラ同様、主人公の知名度プラス脇を固める“旬のイケメン”の存在が大きい。『青天』にも多くのイケメンが出ていますが、“旬”じゃない。結果、番宣用ポスターを汗が滴る目力の強い吉沢のどアップにしたり、吉沢のイケメンっぷりを推しまくるしかないのでしょう」(テレビドラマ制作関係者)

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    フジテレビに「女優を預けられない」大手プロが出演拒否…中居正広の女性トラブルで“蜜月関係”終わりの動き

  2. 2

    僕に激昂した闘将・星野監督はトレーナー室のドアを蹴破らんばかりの勢いで入ってきて…

  3. 3

    《もう一度警察に行くしかないのか》若林志穂さん怒り収まらず長渕剛に宣戦布告も識者は“時間の壁”を指摘

  4. 4

    中居正広氏&フジテレビ問題で残された疑問…文春記事に登場する「別の男性タレント」は誰なのか?

  5. 5

    元フジテレビ長谷川豊アナが“おすぎ上納”告白で実名…佐々木恭子アナは災難か自業自得か

  1. 6

    「まつもtoなかい」長渕剛"神回"が話題に…「仕事と愛どっち取る?」の恋愛トーク!

  2. 7

    生島ヒロシ降板騒動は起こるべくして起きた!コンプラ違反が当たり前…大物司会者のヤバイ言動の数々

  3. 8

    ソフトバンク上沢直之への“取材NG”で雑音封印の配慮…昨季の山川穂高と同様、個別取材すべて却下

  4. 9

    香取慎吾は「三重苦」を克服できるか? 主演ドラマ不発の原因は「不肖の兄」「反フジテレビ」と…

  5. 10

    ビートたけし「俺なんか悪いことばっかりしたけど…」 松本人志&中居正広に語っていた自身の“引き際”