著者のコラム一覧
SALLiA歌手、音楽家、仏像オタク二スト、ライター

歌って作って踊るスタイルで話題を呼び、「イデア」でUSEN 1位を獲得。2018年より仏像オタクニストの活動を始め、初著「生きるのが苦しいなら」は紀伊國屋総合ランキング3位を獲得。近著に「アラサー女子、悟りのススメ。」(オークラ出版)がある。

「おじ猫」涙のワケは草刈正雄の含みと余白を持たせた演技

公開日: 更新日:

 毎週、なぜか気づいたら泣いてしまうと話題のドラマ「おじさまと猫」(テレビ東京系、水曜深夜)。妻に先立たれたダンディーな紳士・神田冬樹と、ペットショップで売れ残っていた猫・ふくまるの心温まる癒やしの物語だ。ふくまるは本物の猫ではなく、ぬいぐるみを使っているため、当初は不安視する声もあったが、フタを開けてみると、違和感は一切ない。愛らしい“マスコットさ”が絶妙に表現されている。

 その魅力を最大限に引き出しているのが、神田冬樹を演じる草刈正雄(68)だ。ぬいぐるみの猫と芝居をして、視聴者を自然に泣かせることができる俳優はそうはいないだろう。ネット上の視聴者のコメントを見ると、<ふくまると同じくらい可愛い><草刈正雄さんってやっぱすごい役者さんなんだなぁって改めて実感する>と、同じように感じている人もいるようだ。

 草刈が改めて役者としての独自性を発揮したのが16年放送のNHK大河ドラマ「真田丸」だろう。堺雅人が演じる真田信繁(幸村)の父・昌幸を演じた。最近発表された「あなたが選ぶ大河ドラマ ベスト1は?」(文春オンライン調べ、2月7日配信)でも「真田丸」は1位を獲得。「えらいことになった!」「まったくわからん!」といった昌幸のセリフや演技が心に残っているという人が多いようだ。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    そもそも「裏金」とはなんだ? あたしたちが納得できるように説明してくれ。

  2. 2

    ジャンポケ斉藤慎二 ロケ車内での性的行為には“常習説”…吉本契約解除は「トカゲの尻尾切り」

  3. 3

    楽天・田中将大「200勝未到達確実」だから現役安泰の皮肉…貢献ゼロでも《億プレーヤー》継続へ

  4. 4

    伊藤美誠がパリ五輪シングルス代表絶望で号泣…中国も恐れた「大魔王」はなぜ転落したのか

  5. 5

    昇格決定的の中日・井上二軍監督は立浪監督と何から何まで“正反対”《明るさと社交性のある熱い男》

  1. 6

    敵地で大谷を襲う超過激ファンと血の気の多い選手の狂気…「侮辱と受け取られかねない行為」やらかし済み

  2. 7

    ジャンポケ斉藤の妻・瀬戸サオリに被害女性が反論…W裁判のリスクとタレントイメージへの影響

  3. 8

    阪神岡田監督は連覇達成でも「解任」だった…背景に《阪神電鉄への人事権「大政奉還」》

  4. 9

    ジャンポケ斉藤 性的暴行の裏に“ロケバスという死角”…車載カメラなく、着替え用カーテン閉めきり

  5. 10

    楽天指揮官また「1年でクビ」に高木豊氏も同情…今江監督を悩ませた大功労者・田中将大の処遇