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ラリー遠田お笑い評論家

1979年、愛知県名古屋市生まれ。東大文学部卒。テレビ番組制作会社勤務を経てフリーライターに。現在は、お笑い評論家として取材、執筆、イベント主催、メディア出演。近著に「お笑い世代論 ドリフから霜降り明星まで」(光文社新書)などがある。

ユーチューバー芸人フワちゃんの無名時代の危ないネタ

公開日: 更新日:

 近年、芸人やタレントがユーチューブの世界に参入する事例が相次いでいる。女優の本田翼、キングコングの梶原雄太など、ユーチューバーとして華々しい成功を収めている人も増えてきた。

 そんな中で、ユーチューバーと芸人を両立させる「ユーチューバー芸人」として注目を集めているのがフワちゃんだ。鮮やかな蛍光色のスポーツブラとホットパンツを身にまとい、いつも異常にテンションが高い。先輩芸人にもタメ口で話しかけ、自撮り棒を片手にスタジオを駆け回る。上下関係が厳しいお笑いの世界にユーチューバーの軽いノリを持ち込んだのが画期的だった。

 指原莉乃のイチオシ芸人としてテレビで紹介されたのをきっかけに、じわじわと仕事を増やしてきた。正月番組の「新春!爆笑ヒットパレード2020」でもフワちゃんは大活躍。彼女と同じ格好をしたカンニング竹山やダチョウ倶楽部と共に中継リポートを担当していた。

 5年前にコンビを組んでいた頃の彼女のネタをライブで見たことがある。ネタの内容はよく覚えていないが、野性的な雰囲気のギャルっぽい女性が「乳首、痛えよ!」というフレーズをひたすら連呼していた。ギャグ漫画の世界から抜け出てきたような異様なオーラを身にまとっている彼女のことが妙に印象に残った。

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