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てれびのスキマ 戸部田誠ライタ―

1978年生まれのテレビっ子ライター。「芸能界」というビジネスは、いかにして始まったのか。貴重な証言を収録した「芸能界誕生」(新潮新書)。伝説の番組「アメリカ横断ウルトラクイズ」を基に描く青春群像ノンフィクションノベル「史上最大の木曜日 クイズっ子たちの青春記」(双葉社)。2つの最新著が絶賛発売中!

自由に素を出す藤田ニコルの秘訣は「本業はモデル」の意識

公開日: 更新日:

「したくても、できないんでしょ、痛いって……(泣)」(藤田ニコル/TBS「有吉ジャポン」8月2日放送)

霜降り明星」の粗品は恋愛トークの引き出しがあまりない。なぜなら、重度の包茎だから痛くてエッチができないから、と話す粗品。バラエティー番組のセオリーなら、それをイジったり「何言ってんねん!」などとツッコんだりして笑いにもっていく流れだ。当然、粗品もそれを想定して話している。だが、その話を聞いていた藤田ニコル(21)が意外な反応をした。なんと涙ぐんだのだ。

 司会の有吉弘行に「泣いてるじゃん。どうした?(笑い)」と言われて返した言葉を今週は取り上げたい。

 かつては元気で奇抜な「おバカキャラ」で注目を浴びた藤田だが、いまやそのイメージを払拭し、「頭がいい」「気配りができる」女性バラエティータレントのひとりとして引っ張りだこだ。

 藤田はもともと、小6の時に新潮社の「ニコラモデルオーディション」でグランプリを獲得。2009年に雑誌「nicola」の専属モデルとしてデビューした。モデルになりたいと思ったのも、その雑誌がきっかけ。母が「名前が似てるから」という理由で買ってきて、それがたまたまオーディション号だった。

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