“安藤サクラ株”は急騰必至 泣きの芝居でカンヌ審査員絶賛

公開日: 更新日:

「記者会見が終わったらどうなるんだろう? 僕が持って帰っていいのかな。一晩ぐらいは抱いて寝たいと思います」

 第71回カンヌ国際映画祭で最高賞のパルムドールに輝いた是枝裕和監督(55)。23日の夜10時半過ぎから羽田空港で行われた凱旋帰国記者会見でヤシの木の枝をモチーフとしたトロフィーを大事そうに抱え、喜びを噛みしめていた。

 日本人の同賞受賞は、今村昌平監督作「うなぎ」以来、実に21年ぶり。原案・監督・脚本・編集の1人4役を手がけた受賞作「万引き家族」(6月8日公開、ギャガ配給)は、上映館数を当初予定していた200から300館以上に拡大。6月2日、3日の2日間の先行上映も決まった。監督自ら書き下ろした同名小説(宝島社)も今月28日の発売日を待たずして初版4万部に加え、3万部の重版が決定。映画の海外販売状況も149の国と地域で“売約済み”と、カンヌ効果は計り知れない。だが、これから最も注目を浴びるのは、重要な役を担った女優・安藤サクラ(32)だろう。

 是枝監督は、受賞後に現地で催された公式ディナーの席で、審査員長を務めたハリウッド女優のケイト・ブランシェット(49)から安藤についてこんな賛辞を送られたという。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人・岡本和真の意中は名門ヤンキース…来オフのメジャー挑戦へ「1年残留代」込みの年俸大幅増

  2. 2

    ポストシーズンの分配金が示す光と陰…一般職員の年収は約5万ドルで平均未満、“やりがい搾取”の一面も

  3. 3

    立花孝志氏の立件あるか?兵庫県知事選での斎藤元彦氏応援は「公選法違反の恐れアリ」と総務相答弁

  4. 4

    大山悠輔が“巨人を蹴った”本当の理由…東京で新居探し説、阪神に抱くトラウマ、条件格差があっても残留のまさか

  5. 5

    ヤクルト村上宗隆と巨人岡本和真 メジャーはどちらを高く評価する? 識者、米スカウトが占う「リアルな数字」

  1. 6

    巨人1位・吉川尚輝 父は甲子園球児で母は名セッター

  2. 7

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  3. 8

    中森明菜は金銭的にもひと息…ファンクラブ限定イベントは3日間で5000万円の実入り

  4. 9

    ソフトB“二軍の帝王”砂川リチャードが一軍で打てない根本原因…師匠・山川穂高が喝破

  5. 10

    テレビ局に謝罪したのは吉本興業の幹部…松本人志“不在”で復帰はますます遠のいた