「アメリカ革命」上村剛著

公開日: 更新日:

「アメリカ革命」上村剛著

 イギリスの植民地だったアメリカは、1776年に独立を宣言。重税に「代表なくして課税なし」のスローガンを掲げて反発、13の植民地が独立国家を宣言した。

 その後、83年までイギリスとの戦争が続くが、アメリカ側が勝利。87年には13の元植民地を束ねる連邦憲法が制定され、今日のアメリカ合衆国の基礎が出来上がる。

 アメリカ革命とは、独立宣言から憲法制定を経て国家運営が安定するまでの約70年にわたる長期プロジェクトだった。

 その最大の功績は、人類史上初の成文憲法を制定したことだと著者は言う。本書は、このアメリカ合衆国憲法がなぜ、どのように作られ、そしてどう運用されたのかを追いながら、アメリカ革命を解説したテキスト。覇権国家に君臨するアメリカ合衆国の始まりに迫る。

(中央公論新社 990円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    立花孝志容疑者を"担ぎ出した"とやり玉に…中田敦彦、ホリエモン、太田光のスタンスと逃げ腰に批判殺到

  2. 2

    阪神・佐藤輝明にライバル球団は戦々恐々…甲子園でのGG初受賞にこれだけの価値

  3. 3

    FNS歌謡祭“アイドルフェス化”の是非…FRUITS ZIPPER、CANDY TUNE登場も「特別感」はナゼなくなった?

  4. 4

    阪神異例人事「和田元監督がヘッド就任」の舞台裏…藤川監督はコーチ陣に不満を募らせていた

  5. 5

    新米売れず、ささやかれる年末の米価暴落…コメ卸最大手トップが異例言及の波紋

  1. 6

    兵庫県・斎藤元彦知事らを待ち受ける検察審の壁…嫌疑不十分で不起訴も「一件落着」にはまだ早い

  2. 7

    カズレーザーは埼玉県立熊谷高校、二階堂ふみは都立八潮高校からそれぞれ同志社と慶応に進学

  3. 8

    日本の刑事裁判では被告人の尊厳が守られていない

  4. 9

    1試合で「勝利」と「セーブ」を同時達成 プロ野球でたった1度きり、永遠に破られない怪記録

  5. 10

    加速する「黒字リストラ」…早期・希望退職6年ぶり高水準、人手不足でも関係なし