「もりのかいぶつ」加藤元著

公開日: 更新日:

「もりのかいぶつ」加藤元著

 ある日、スグルをおいてママが出ていった。スグルはパパから登季子さんの家へ行けと命じられた。幼いスグルには分からないことだらけだが、家を出てよそへ行かなければならないことは分かった。いつもひとりで過ごしているスグルの話し相手の「えほんとぬいぐるみといっしょにいきたい」。スグルの望みはひとつだけだったが、「お荷物は優だけでいい」とパパにはねつけられた。

 登季子さんと猫のランと暮らしはじめて2カ月後、優は小学生になった。同じクラスの結良が男の子みたいな名前だねと話しかけてきた。だから、ママは一番好きな男の人の名前を自分につけたのだと教えてあげた。でもパパと優の名前は違う。

 毒親のもとに生まれた少女の成長を描く感動作。 (実業之日本社 814円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    梅宮アンナ「10日婚」短期間で"また"深い関係に…「だから騙される」父・辰夫さんが語っていた恋愛癖

  2. 2

    「時代と寝た男」加納典明(19) 神話レベルの女性遍歴、「機関銃の弾のように女性が飛んできて抱きつかれた」

  3. 3

    砂川リチャード抱える巨人のジレンマ…“どうしても”の出血トレードが首絞める

  4. 4

    日テレ退職の豊田順子アナが定年&再雇用をスルーした事情…ベテラン局アナ「セカンドキャリア」の明と暗

  5. 5

    “バカ息子”落書き騒動から続く江角マキコのお騒がせ遍歴…今度は息子の母校と訴訟沙汰

  1. 6

    中学受験で慶応普通部に合格した「マドラス」御曹司・岩田剛典がパフォーマーの道に進むまで

  2. 7

    吉沢亮「国宝」が絶好調! “泥酔トラブル”も納得な唯一無二の熱演にやまぬ絶賛

  3. 8

    阿部巨人“貧打の元凶”坂本勇人の起用に執着しているウラ事情…11日は見せ場なしの4タコ、打率.153

  4. 9

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  5. 10

    フジ・メディアHD株主総会間近…328億円赤字でも「まだマシ」と思える系列ローカル局の“干上がり”ぶり