「子どもを壊す食の闇」山田正彦著

公開日: 更新日:

「子どもを壊す食の闇」山田正彦著

 日本の食は安全と思われがちだが、実は日本は他国に比べて許可されている農薬の種類が多く、その残留基準値もかなりゆるい。発がん性があるとして49カ国で禁止規制されている除草剤ラウンドアップも日本では野放し状態。

 また、国内で流通する日本茶やペットボトルのお茶からは多くのネオニコチノイド系農薬が検出されており、そのままでは検疫を通らないことも多く、メーカーは輸出向けのものはできるだけ残留を少なくする工夫をしているという。

 ほかにも、食品添加物とその表示問題や、遺伝子組み換え食品、ゲノム編集食品など、消費者の健康を度外視して政府が進める日本の食料政策の愚を明らかにする。

 学校給食の無料・有機化を進めることでその変革を目指すべきと説いた提言書。

(河出書房新社 957円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    フジテレビ日枝久相談役に「超老害」批判…局内部の者が見てきた数々のエピソード

  2. 2

    レジェンド落合博満氏が《とても不安の残る1年目》とバッサリ…実際問題どれくらいやれるのか?

  3. 3

    フジテレビは株主総会に戦々恐々…宿敵ホリエモンら“くせ者”が日枝久氏ら経営陣に退陣要求も?

  4. 4

    フジ女子アナ“上納接待”疑惑「諸悪の根源」は天皇こと日枝久氏か…ホリエモンは「出てこい!」と訴え、OBも「膿を全部出すべき」

  5. 5

    一部ファンが現実逃避? 中居正広“別人疑惑”再燃…「本人すでに死亡」と考える人々が現れる

  1. 6

    「Snow Man=めめ以外は演技下手」定着のリスク…旧ジャニのマルチ売りに見えてきた限界

  2. 7

    兵庫県百条委メンバーの前県議が死亡、ついに3人目の犠牲者…斎藤元彦県政「誹謗中傷」放置の罪深さ

  3. 8

    菊間千乃弁護士、堂々の「情報7days」出演にフジテレビへの忠誠心を感じたとする声が続々

  4. 9

    大谷の「お荷物」にならないか…間もなく第一子誕生&二刀流再開のところに“同郷の後輩”

  5. 10

    フジテレビで常態化していた女子アナ“上納”接待…プロデューサーによるホステス扱いは日常茶飯事