柚月裕子
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柚月裕子

1968年、岩手県生まれ。2008年「臨床真理」で第7回「このミステリーがすごい!」大賞を受賞し、デビュー。2013年「検事の本懐」で第15回大藪春彦賞、2016年に「孤狼の血」で第69回日本推理作家協会賞受賞。著書に「慈雨」「盤上の向日葵」など多数。

第二話 立場的にあり得ない(42)由奈が飯を食いはじめたそうだ

公開日: 更新日:
イラスト・大野博美

 涼子の事務所のソファのうえで、丹波はため息を吐きながら涼子を見た。

「傲慢とは、お前も思い切ったことを言ったな」

 丹波の向かいのソファで、涼子は長い髪を手で後ろに掻きあげる。

「荒療治だけれど、そこまで言わないと、由奈ちゃんを救えないと思ったのよ。怜矢って子…

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