堂場瞬一
著者のコラム一覧
堂場瞬一作家

1963年、茨城県生まれ。2000年「8年」で第13回小説すばる新人賞を受賞し、デビュー。警察小説、スポーツ小説などさまざまな題材の小説を発表している。著書に「警視庁犯罪被害者支援課」シリーズ、「焦土の刑事」「動乱の刑事」「沃野の刑事」など多数。2021年、作家デビュー20周年を迎え、出版社を横断したプロジェクトが進行中。

<61>立ち退き料に一億八千万円

公開日: 更新日:
イラスト・宮坂猛

〈第四章〉地上げ屋

「千代田タウン開発」――またも聞いたこともない会社だった。

 高峰はその会社の名刺を前に、児玉という男と話し合っていた。古くから神保町に店を構える酒屋の店主。六十絡みの男で、四代目だという。

「ということは、こちらは明治時代からですか」高峰は…

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