「ニュースの深層が見えてくるサバイバル世界史」茂木誠著

公開日: 更新日:

 人気予備校講師が複雑な世界情勢を解説する国際関係テキスト。

 著者は、国家は争う宿命にあるという。なぜなら人間の行動原理は、サルの時代から変わりなく「資源」と住みやすい「土地」、そして「通り道」の奪い合いという縄張り争いに帰結するからだ。例えばロシアが農業に適した土地と、冬でも凍らない海という「通り道」を求めて南下し続け、イギリスやアメリカが「資源」を得るために中東に介入し続けるように。

 争いに宗教やイデオロギーの対立という「看板」をつけてはいるが、その根底にはこの行動原理がある。中国が海洋進出に乗り出した理由、北朝鮮のミサイル挑発、トランプ大統領誕生の真相、EU分裂の危機など、世界の今とこれからを読み解く。(青春出版社 900円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    悠仁さま進路先めぐる情報「根拠ない」は本当か? 秋篠宮家側近の“あやふやな説明”

  2. 2

    W杯8強へ森保J「5人の重要人物」 頭痛の種は主将・遠藤航の後継者…所属先でベンチ外危機

  3. 3

    JOC山下泰裕会長の療養離脱からはや1年…三屋裕子代行でも“無問題の大問題”

  4. 4

    K-POPライブ供給過多のシワ寄せ…赤字イベント増える日本でプロモーターが稼ぎたがるワケ

  5. 5

    巨人・坂本勇人は《潔くユニホーム脱ぐべき》低迷でも“1年延命”で現役続行か

  1. 6

    紀子さま《思い悩む》58歳誕生日で苦悩告白…悠仁さま“東大合格”で待ち受けるさらなる風当たり

  2. 7

    悠仁さまの筑波大付属高での成績は? 進学塾に寄せられた情報を総合すると…

  3. 8

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  4. 9

    エースの留年が影響か?昨夏王者・慶応まさかの県大会16強敗退…文武両道に特別扱い一切なし

  5. 10

    高市早苗が総裁選で猛追!「選挙の神様」が陣営に加勢 都知事選で石丸伸二を2位に押し上げたプランナー