役に立つオモシロ医学論文
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地球温暖化を抑えられなければ熱中症患者が激増する?
地球規模の気候変動は、人の健康状態にも大きな影響を及ぼす可能性があります。とりわけ、気温の上昇に伴う熱中症のリスク増加は、気候変動による差し迫った健康問題と言えましょう。 熱中症は、倦怠(け…
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お菓子のサイズを小さくすることでダイエット効果あり?
米国では、1日のエネルギー摂取量のうち、約4分の1が間食(おやつ)から摂取されていると見積もられています。当然ながら、間食の摂取量が多いと、肥満のリスクが高まります。 これまでに報告されてい…
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ダイエットで朝食を抜くことは糖尿病のリスクを高める? 12.8万人を対象に研究
糖尿病は、世界的に増加している生活習慣病のひとつです。日本は、世界で9番目に糖尿病の患者が多い国で、その原因として食習慣の欧米化などが挙げられています。食習慣と糖尿病の関連性を検討した研究データは、…
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最も高血圧になりにくい食事パターンをAIで解析…日本の研究報告
食事と血圧の関連性についてはこれまでにも数多くの研究が報告されています。 たとえば、乳製品や野菜、果物、魚などの摂取は血圧の低下と関連し、ファストフードや塩分の多いスナック菓子、肉類などの摂…
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アンチエイジングの鍵は生涯学習? 学び続けることが寿命を延ばす秘訣
これまでに報告されている研究データによれば、修学歴(教育を受けた年数)が長い人では、病気や死亡のリスクが低く、健康寿命が長い傾向にあります。 近年では、老化速度を遺伝的に調査する手法が開発さ…
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伝統的な日本食には認知機能の低下を予防する効果が? 栄養学の専門誌に論文掲載
バランスのよい食習慣は健康の維持にとって重要だと考えられています。とりわけ、地中海食と呼ばれる地中海沿岸地域の伝統料理は、健康増進に関するエビデンス(科学的根拠)が豊富です。高齢者を対象とした研究で…
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禁煙を成功させる秘訣は乳製品、果物、甘酸っぱい食品?
喫煙が健康状態に与える影響は大きく、非喫煙者と比べて平均寿命に約10年の差が生じます。一方で、タバコの葉に含まれるニコチンには依存性があることが知られており、禁煙を困難にさせる原因のひとつとなります…
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ラジオ体操はフレイル対策に効果的!? 日本の研究報告
病気ではないものの、年齢とともに筋力や心身の活力が低下し、介護が必要になりやすい状態を「フレイル(虚弱)」と呼びます。予防するためには、適度な運動や栄養の管理が重要だと考えられてきました。 …
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会話時間を増やすと肺炎予防につながる? 日本人を対象にした調査結果が学術誌で報告
加齢に伴い、食べ物を胃の中にのみ込む嚥下の機能が低下します。嚥下が適切に行われないために、食べ物が胃の中ではなく、肺に通じる気管に入ってしまうことを「誤嚥」と呼びます。このような状態が繰り返されると…
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子供のインフルエンザワクチンのベストな接種タイミング
インフルエンザワクチンの接種は、毎年10月上旬から開始されることが一般的です。ただし、ワクチンを接種しても、免疫機能が高まるまでには一定の時間がかかります。 一方で、ウイルスに対する免疫の持…
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ダイエットにはキムチが効果的? 韓国の研究チームが学術誌で報告
韓国料理に欠かせないキムチは、白菜や大根、キュウリなどの野菜を主原材料として、粉唐辛子、ニンニク、魚介類の塩辛、果実のスライスなどを加え、冷暗所などで発酵させて作る、発酵食品のひとつです。 …
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コーヒーのポリフェノールや緑茶のカテキンはコロナ予防に有効か?
ワクチンの接種や手指衛生は、新型コロナウイルスに対する基本的な感染予防策です。近年ではまた、コーヒーに含まれるポリフェノール類や、緑茶に含まれているカテキン類が、同ウイルスの感染予防に効果的である可…
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殿様枕症候群…12センチ以上と高い枕の人は脳卒中になりやすい
脳卒中の発症リスクは、加齢に伴い増加することが知られています。一方で、若年から中年の人でも脳卒中を発症することがあります。特に、椎骨動脈解離という病気を発症すると、脳卒中を起こしやすいことが知られて…
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早寝をしていた子供は小学校の成績が優秀?睡眠時間は関係ない
適切な睡眠時間と睡眠の質は、子供の健康状態や学習能力に影響を与えると考えられています。 一方で、学習能力を最大限に高めるための理想的な睡眠習慣については、一貫した結論が得られていません。また…
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抜け毛の原因は「喫煙」? AGAとの関連を検討した研究報告
頭髪の抜け毛は、身近な健康問題のひとつであり、美容の観点からも悩まれている方は多いでしょう。最も一般的な抜け毛は、男性型脱毛症(AGA)によるもので、日本人男性では20代の後半から30代の前半に出現…
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マスク着用時のストレスはアロマオイルで改善?日本の調査報告
新型コロナウイルスの感染拡大をきっかけとして、感染予防を目的としたマスクの着用が世界的に注目されました。 一方、マスクを着用することで息苦しさや蒸し暑さなど何らかのストレスを感じる人も少なく…
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がん予防に「黒砂糖」が効果的? 日本の研究チームが報告
亜熱帯気候に属している沖縄や奄美群島では、黒砂糖の生産が盛んです。黒砂糖には、カリウムやカルシウムなどのミネラルのほか、ビタミンやポリフェノールなどの栄養成分も含まれており、健康的な食品として注目を…
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「物忘れ」の予防にワサビが効く? 日本での研究報告
ワサビには、ヘキサラファンという成分が含まれており、抗酸化作用や炎症を抑える作用があると考えられてきました。過去に実施された研究によれば、ヘキサラファンは頭痛や筋肉痛を和らげたり、認知機能に良い影響…
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猫を飼っていると統合失調症になりやすい?専門誌で研究報告
思春期から40歳までに発症しやすい精神の病気のひとつに「統合失調症」があります。考えや気持ちがまとまらなくなる統合失調症は、幻覚や妄想が生じたり、感情表現が乏しくなるなどの症状を特徴とします。 …
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通勤時間が長い人は「うつ病」になりやすい? 60分以上では…
総務省が行っている調査によれば、日本人の通勤通学時間は往復の平均で1時間19分でした。自宅と職場の間を定期的に往復する通勤は、慢性的な疲労や睡眠時間の短縮など、健康状態に悪影響を及ぼす可能性も指摘さ…