役に立つオモシロ医学論文
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アンチエイジング効果のある食事とは? 双子21組を対象にした研究
医療技術の進歩により、人の平均寿命は大幅に延びました。しかし、加齢に伴い発症する病気や障害は、医療経済的な負担の増加をもたらします。このような課題に対処するため、老化を専門とする科学である「ジェロサ…
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都市と田舎の「ちょうどいい距離」とは…英国で15.6万人対象に調査、分析が論文に
産業や生活のインフラが充実した都市部では、イノベーションや創造性が生み出される場として、人々を引きつける魅力が豊富に存在します。一方、都市部の生活は、農村部での生活と比べて自然環境に乏しく、騒音や大…
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最新ワクチンでなければコロナ重症化は予防できない? 米国医師会の内科専門誌に論文
新型コロナウイルスは世界各地で独自の変異を繰り返した結果、さまざまな変異株が報告されています。2023年から24年の初頭にかけて、同ウイルスの主流株はオミクロン変異株の派生型であるXBB系統でした。…
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陸上競技選手の成績のピークは27歳…東京五輪までの7大会を分析
オリンピックは4年に1回しか開催されないため、競技選手が大会に出場する機会は限られています。実際、競技選手の約7割は1回のオリンピックにしか出場できず、2回以上オリンピックに出場した競技選手は8%に…
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「マスク論争」に終止符? 新たなエビデンスが英国医師会誌で報告される
新型コロナウイルスのパンデミック時において、感染拡大の抑止を目的にマスクの着用が推奨されました。一方、妥当性の高い医療情報として定評のあるコクランレビューに、2023年1月30日付で報告された論文で…
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コロナ後遺症が変異株で変化の兆し? オミクロン流行時ではデルタ流行時より減少傾向に
新型コロナウイルス感染症の症状は、2~4日で回復することが一般的です。しかし、倦怠感や関節痛、頭痛などの症状が2カ月以上にわたって続くこともあり、このような症状を罹患後症状(コロナ後遺症)と呼びます…
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発熱とふるえの原因は納豆だった? 納豆菌による菌血症の症例報告 日本国内で5例目
血液は免疫機能の働きによって無菌状態に保たれています。しかし、無菌状態であるはずの血液から細菌が見つかることもあります。このような状態は菌血症と呼ばれ、発熱や悪寒(寒けとふるえ)などの症状を引き起こ…
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屋外活動の時間を増やせば子どもの近視リスクが減少する
近くの風景を見ることに支障を感じない一方で、遠くの風景がぼやけてしまう状態を近視と呼びます。近視の発症には、遺伝的な要因のみならず、長時間にわたって近くのものを見続けるなど、生活習慣の影響も軽視でき…
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経済発展や男女平等を実現すると男性の食肉消費が増える?
食肉の消費は、畜産に伴う温室効果ガスの排出、食習慣の偏りに伴う健康リスク、動物の福祉に関する問題など多様な社会課題と関わっています。持続可能な社会の実現に向けて食肉消費を減らすべきとの指摘もあります…
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塩分の摂取タイミングと熱中症の関連性…夏場の補給は実は逆効果?
屋外で働く方にとって、熱中症は深刻な労働災害のひとつです。熱中症の予防には、健康管理だけでなく、業務環境の改善が不可欠でしょう。また、高温環境では大量の汗とともに塩分(主にナトリウム)も失われるため…
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仕事を休むほどではない体調不良でも運転は控えるべきか?
タクシーやバスなど旅客輸送を職業とする運転手は、一般的な労働者と比べて不規則な勤務形態や長時間労働になりがちです。また、定刻通りに輸送業務をこなさなければならないプレッシャーを受けることも多く、これ…
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父親が家事をするだけで子供に優しい家庭が増える?
日本では、他の先進諸国と比べて、父親の育児や家事をする時間が短く、労働時間は長い傾向にあります。「ワンオペ育児」といった言葉が象徴するように、育児や家事の大部分を担っているのは母親でしょう。 …
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砂糖入り飲料を飲み続けているとうつ病になりやすい?
ストレスの多い現代社会では、うつ病を患う人の数も増加しています。過去に報告された研究によれば、うつ病の発症リスクは、砂糖入り飲料の摂取で上昇する一方、コーヒーや緑茶の摂取では低下する可能性が示されて…
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持ち家は賃貸住宅や公営住宅よりも長生き…では賃貸と公営では?
世界保健機関(WHO)は、2007年に「高齢者にやさしい都市(エイジフレンドリーシティー)」という考え方を提唱し、高齢者が健やかで安心して生活できる街づくりに欠かせない8つのトピックを公表しました。…
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「怒り」の解消は原因を紙に書いて破り捨てるが吉!
ストレスの多い現代社会では、怒りを覚えることも多いでしょう。一方で、怒りの感情を適切にコントロールすることは容易ではありません。怒りの原因となった経験から注意をそらそうと努力しても、怒りが収まるのは…
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認知症による死亡リスクの抑制にはオリーブ油が効果的?
高齢化が進む現代社会では脳卒中や心臓病で亡くなる人が減少傾向にある一方で、認知症の進行に関連した合併症(誤嚥による肺炎や摂食障害)で亡くなる人は増加傾向にあります。 認知症を発症する原因はさ…
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地球温暖化を抑えられなければ熱中症患者が激増する?
地球規模の気候変動は、人の健康状態にも大きな影響を及ぼす可能性があります。とりわけ、気温の上昇に伴う熱中症のリスク増加は、気候変動による差し迫った健康問題と言えましょう。 熱中症は、倦怠(け…
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お菓子のサイズを小さくすることでダイエット効果あり?
米国では、1日のエネルギー摂取量のうち、約4分の1が間食(おやつ)から摂取されていると見積もられています。当然ながら、間食の摂取量が多いと、肥満のリスクが高まります。 これまでに報告されてい…
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ダイエットで朝食を抜くことは糖尿病のリスクを高める? 12.8万人を対象に研究
糖尿病は、世界的に増加している生活習慣病のひとつです。日本は、世界で9番目に糖尿病の患者が多い国で、その原因として食習慣の欧米化などが挙げられています。食習慣と糖尿病の関連性を検討した研究データは、…
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最も高血圧になりにくい食事パターンをAIで解析…日本の研究報告
食事と血圧の関連性についてはこれまでにも数多くの研究が報告されています。 たとえば、乳製品や野菜、果物、魚などの摂取は血圧の低下と関連し、ファストフードや塩分の多いスナック菓子、肉類などの摂…