木曜日は夜ふかし本
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「カレーライスと餃子ライス」片岡義男著
「カレーライスと餃子ライス」片岡義男著 店で食べるカレーライスを木製のスプーンで食べたいと思った僕は、熟考の上、ケヤキのカレースプーンを選んだ。店も迷った末、京都の昭和12年創業の喫茶店のカツ…
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「首都襲撃」高嶋哲夫著
「首都襲撃」高嶋哲夫著 夏目明日香は、女性初の総理・新崎百合子付のSP。1年前に起きた官邸襲撃事件で体を張って新崎を守った際に、傷を負ってしばらく任務から離れていたが、新崎からの強い要望で再び…
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「ヒトラーの馬を奪還せよ」アルテュール・ブラント著 安原和見訳
「ヒトラーの馬を奪還せよ」アルテュール・ブラント著 安原和見訳 著者は自他共に認める有名な美術品探偵で、これまでも数々の美術品の盗難事件や贋作事件を解決したことで知られている。本書は、そんな著…
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「伝言」中脇初枝著
「伝言」中脇初枝著 満州・新京で暮らすひろみは、新京敷島高等女学校の生徒。憧れの学校に胸を弾ませて入学したのだが、非常時のために授業がなくなり、工場で軍事機密と称する作業に従事するようになった…
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「なぜ市民は“座り込む”のか」安田浩一著
「なぜ市民は“座り込む”のか」安田浩一著 米軍施設の7割が集中している沖縄では、いま、さらに辺野古新基地建設が行われている。工事車両の進入口ゲート前では、土砂運搬トラックが近づくたびに市民は路…
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「マリエ」千早茜著
「マリエ」千早茜著 物語は主人公の桐原まりえの離婚から始まる。40歳を目前に夫の森崎から「恋愛がしたい」と切り出され、最終的に承諾。理由には納得いかなかったが、まりえが感じるのは寂しさではなく…
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「化け者手本」蝉谷めぐ実著
「化け者手本」蝉谷めぐ実著 物語の舞台は、文政時代の江戸。元女形の田村魚之助と、なぜか彼のお供としてたびたび声をかけられる日本橋の鳥屋の藤九郎の元に、不可解な事件の話が持ち込まれた。 …
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「入り江の幻影」辺見庸著
「入り江の幻影」辺見庸著 ある夜、著者は犬の頭をなでながら暗然と「未来」を思う。いまより、よき未来がやってくると本気で信じている人はどれくらいいるだろうかと。 著者には妙な確信がある。…
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「レシート探訪」藤沢あかり著
「レシート探訪」藤沢あかり著 買い物をするたび店から渡されるレシート。店名や日付、品名、金額が記されたそれを見直すと、その場で会った人や話したこと、当時の気持ちや情景が浮かび上がってくる。著者…
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「可燃物」米澤穂信著
「可燃物」米澤穂信著 12月8日午後10時、群馬県太田市昭和町3丁目のゴミ集積所から出火していると、消防に通報が入った。偶然通りかかった近所に住む男が消火したため大事には至らなかった。ところが…
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「パリの空の下 ジャズは流れる」宇田川悟著
「パリの空の下 ジャズは流れる」宇田川悟著 20年ものパリ生活で、フランスの音楽について取材を続けてきた著者によるフランスジャズ変遷記。ジャズという音楽を単体でとらえるのではなく、文学、舞台、…