和田秀樹 笑う門にボケはなし
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いつまでも自分の足で歩きたい! 階段や坂道は「上り」より「下り」の練習を
都心は桜が満開です。花見がてら散歩をしている人をよく見かけます。今回は、認知症予防における散歩の効用についてです。 世界保健機関(WHO)は2019年、「認知機能低下および認知症のリスク低減…
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認知症の徘徊を防ぐ言葉がけのコツ「怒らず、叱らず、否定せず」
認知症は、初期から中期を経て、末期にいたります。この間、大体10年くらいです。初期2~3年、中期3~5年、末期3~5年くらいが目安ですが、個人差がとても大きくあくまでも目安にとどめておいてください。…
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認知症もがんも「食事制限」で進行する…過度の粗食より好きなものを食べよう
40代以上になると、特定健診が行われます。いわゆるメタボ健診で、糖尿病や高血圧、脂質異常症などの生活習慣病を早期に見つけ、異常がある人には保健師や管理栄養士などによる保健指導が行われ、生活習慣病を改…
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ストレスが認知症を呼ぶ 脳を守るためにも「70代の熟年離婚」は十分選択肢になる
脳の前頭葉は、思考や判断など人間らしい生活に不可欠な働きをつかさどっています。ボケずに暮らすには、この部分の老化を食い止めることが重要。そのためにどうするか。手っ取り早いのは、人との会話です。 …
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男性ホルモン補充で活動的になる 元気はつらつ、物忘れ改善にも
男性と女性を比べてオシャレに敏感なのは、総じて女性でしょう。その差がより顕著になるのが高齢になってから。35年以上、高齢者を診察してきた経験で、オシャレに気を配る人ほどボケとは無縁だったり、軽い認知…
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実家のリフォームで認知症が進行する 要介護度2→4にダウンするケースも
高齢の親が一人で住んでいると、離れて暮らす子供は心配でしょう。物忘れをはじめ気になる症状があれば、なおさらです。 そんな親が認知症と診断されたら、子供はどうするか。ズバリ、初期は何もしないこ…
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認知症で暴れたり、叫んだり…は誤解 問題行動にはかなりの部分でキッカケがある
皆さん、認知症というと、暴れたり、叫んだりする病気と思っていませんでしょうか。それは、誤解です。今回は、その誤解を解いていきましょう。 現在放送中のテレビドラマ「Get Ready!」第5話…
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朝の30分の散歩が快眠のコツ 不眠は認知症リスクにもつながる
肉を食べることは、セロトニンと男性ホルモンを増やすため、高齢者の意欲レベルをキープするにはとても重要です。その一翼を担うセロトニンは、ほかの方法でも増やすことができます。朝の散歩です。 朝、…
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老人性うつ対策に肉を食べよう! セロトニンと男性ホルモンを増やす
前回、薬の影響による意識レベルの低下について説明しました。その影響としてもうひとつ見逃せないのは、セロトニンの低下です。 セロトニンは脳の神経伝達物質で、別名幸せホルモンと呼ばれます。散歩の…
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物忘れやせん妄の症状は薬の副作用かもしれない 日常的に飲むのは「5種類まで」を目安に
高齢者の精神医療を専門として35年、徘徊(はいかい)中に交通事故にあったり、高いところから落ちたりして亡くなった人は、一人もいません(土手から落ちてケガをした人はいます)。 たとえ認知症が進…
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健康なら高齢者はクルマの運転を続けるべし 免許返納で「要介護リスク」が8倍に
正月休みにテレビを見ていると、信号待ちの車が猛スピードで後続車に追突されたり、高速道路を逆走したりする危険運転が報じられました。いずれも、危険運転のドライバーは高齢者です。 4年前に起きた池…
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難聴は一番の認知症発症リスク 補聴器を嫌がる親を受診させるのに効果的な言葉
前回、医学誌「ランセット」が発表した「12の認知症発症リスク」のうち、3つ目の「社会的な交流の不足」について紹介しました。では、1番目は何だと思いますか? 答えは、聴力です。難聴などの聴覚障…
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「認知症の進行は独居の方が遅い」高齢者6000人超を診察して分かったこと
私は高齢者の精神医療を専門とし、還暦を過ぎたわけですが、これまでに6000人以上の高齢者を診察してきました。長い臨床経験の中には、認知症家族の家族会運営も含まれています。私ほど家族会に積極的に関わっ…