どうする、どうなる「日本の医」
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新型コロナ5類に移行…高齢者はワクチンを打って、普段通りの生活を
コロナ感染による死者数が急増している。昨年10月には全国での死者数は1864人だったが、11月には2985人、12月には7622人とうなぎ上りだ。 この時期に政府は感染症法でのコロナの位置付…
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製薬企業から医師に渡るカネに問題はないのか? 患者への処方を歪める可能性も
昨年12月、写真週刊誌「FLASH」が、広島大学病院の糖尿病・代謝内科長と小野薬品工業との不適切な関係をスクープした。筆者にも取材がありコメントした。 記事によれば、小野薬品が販売する糖尿病…
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オンライン診療は患者にはメリットなのに…日本での普及を阻む抵抗勢力は厚労省技官
「血液検査の結果説明なら、オンライン診療で十分です。予約しておいてください」 私は、外来診療で、このように言うことが多い。オンライン診療は便利だ。特段の理由がない限り、オンライン診療で事足りる…
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世界では推奨されていないのに…「大正製薬」の肥満治療薬の効果と副作用
11月28日、厚労省の専門家部会が、大正製薬の肥満治療薬オルリスタット(商品名アライ)を、医師の処方箋が要らない一般用医薬品として承認することを了承した。多くのメディアは好意的に報じているが、実態は…
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インフルワクチンは筋肉注射にするべきだ 日本だけが皮下注射の弊害
今冬、コロナとインフルエンザの両方が流行しそうだ。専門家は両方のワクチンを接種するように勧めている。実は、この2つのワクチンは接種方法が違う。コロナワクチンは筋肉注射、インフルワクチンは皮下注射だ。…
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第8波懸念「オミクロン株ワクチン」いつ追加接種するのがベストか
オミクロン株対応ワクチンの追加接種が進んでいる。「どうすればいいですか」と聞かれることが増えた。私は、このような質問を受けた時、「すでに3回、あるいは4回接種を済ませているなら、感染が本格化した段階…
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現状に合っていない新型コロナ「2類」扱いの弊害…「5類」への変更が必要だ
臨時国会で議論される感染症法改正の概要が明らかとなった。注目すべきは、新型コロナの扱いについて、2類から5類への変更が見送られたことだ。この仕組みでは今冬の流行には対応できない。 感染症法改…
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「オミクロン系ワクチン」は急いで打つ必要なし 11月以降の接種で感染予防にもなる
オミクロン株ワクチンの接種が始まった。患者さんから「どうすればいいでしょうか」と聞かれることが増えた。 私は「複数回の接種を終えているのであれば、急いで打つ必要はない」と答えることにしている…
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感染研はなぜ隠す? 東京五輪期間中に海外から流入したコロナの実態
東京五輪・パラリンピック(オリパラ)が閉幕し、1年が経過した。コロナ対策の検証結果の発表が続いている。 8月3日、東京大学医科学研究所の井元清哉教授を中心とした研究チームが、オリパラ期間中に…
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コロナ感染で留年処分となった東大2年生ついに提訴…不誠実すぎる大学の対応とは
8月19日、東京大学教養学部理科3類2年生の杉浦蒼大君が、東大が下した留年処分が不当であるとして東京地裁に提訴した。杉浦君は、私が主宰する医療ガバナンス研究所で学ぶ学生だ。私は詳細を知る立場にある。…
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尾身会長また誤り繰り返す…新型コロナ「第7波」による“医療崩壊”の責任
8月4日、厚労省は新型コロナに感染しても軽症なら医療機関の受診を控えるよう呼びかけた。 なぜ、こんなことになるのか。オミクロン株は重症化しにくく、昨年のように、重症患者が巷にあふれているわけ…
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学生がコロナ感染で機会損失の被害 この国は若者に冷たい
コロナ対策で、議論すべき重要な問題がある。若年者の機会損失への対応だ。 なぜ、この問題が重要なのか。それは、感染の主体が若年者だからだ。東京都によれば、7月24日、2万8112人の感染が確認…
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「コロナ再拡大」若年者のワクチン接種の有効性…福島・相馬市発表のデータが興味深い
コロナ感染が再拡大に転じた。この時季の感染拡大は昨年、一昨年と同じだ。過去2年と同様、夏場に大流行するだろう。 今回の流行の主体は、オミクロン株BA.4とBA.5だ。従来のオミクロン株と同じ…
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日本で新設される感染症の「司令塔」はバイオテロに対応できるのか
政府が首相直轄の「内閣府危機管理庁」を新設する。パンデミック時の司令塔の役割を期待するらしい。好意的に報じているマスコミもあるが、私は問題ありと考えている。それはバイオテロへの配慮が皆無だからだ。 …
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コロナ感染防止効果はせいぜい2割なのに…なぜ日本人はマスクを外さないのか
なぜ、日本人はマスクを外さないのか。「他人の目が気になる」などの民族性を指摘する声もあるが、理由はそれだけではない。マスクの効果について、正確な情報が国民に伝えられていないことも大きい。 実…
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「4回目ワクチン接種」“先進国”イスラエルに注目、高齢者だけでは不十分だ
5月25日から、60歳以上を対象に新型コロナワクチン接種の4回目接種が始まった。このやり方を見て、筆者は我が国のコロナ対策の迷走は止まりそうにないと感じる。それは国民より国家の都合を優先しているから…
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感染拡大のポイントは空気感染だ 日本のコロナ対策は変わらなければならない
ゴールデンウイーク(GW)が終わった。政府や周囲の専門家は、人流増が感染を拡大させることを強調するが、果たして本当だろうか。 私が調べた限り、そのような事実はない。一昨年の春の流行のピークは…
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追悼・宮澤保夫氏…日本の医療と3.11被災者を支えた偉大な教育者
日本の医療は、志ある多くの人々によって支えられている。その一人が星槎グループの創業者である宮澤保夫氏だ。3月23日、その宮澤氏が亡くなった。享年72。その功績を紹介したい。 まずは、星槎グル…
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感染対応策は「諸刃の剣」 過度な自粛が高齢者の健康を悪化させる
新型コロナウイルス(以下、コロナ)の春の流行が始まった。感染対策の強化が議論されている。実は感染対応策は諸刃の剣だ。最近、このことを考える上で示唆に富む論文が公開された。ご紹介したい。 それ…
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コロナ収束後に世界の医療はこう激変する そして日本は置いてけぼり
3月14日、仏政府は、飲食店でワクチンの接種証明提示が不要になるなど、ほぼ全ての規制を撤廃した。同様の動きが世界各国で進んでいる。コロナが収束すれば、世界の医療は激変する。本稿でご紹介しよう。 …