ここがおかしい 小林節が斬る!
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皇族の人権と制約 天皇制を支える公人としての特権と義務
天皇と皇族も、日本国に所属する自然人である以上、日本国憲法が保障する人権を享受できることは当然である。 ただし、憲法で規定された天皇制の本質に由来する制約は当然にある。 憲法上、天皇…
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下村政調会長新刊は「不快度世界一」の間違いではないか
自民党の下村政調会長が「GDW興国論 幸福度世界一の国へ」と題する著書を出版するという予告記事を読んだ。いわく、「世界では『経済』から『幸福度』重視へと潮流が変わりつつある」「『たくさんお金を稼いで…
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野党共闘なぜこんなに困難?2050年までに原発ゼロは常識
自公長期政権の文字通りの「腐敗」は明らかで、今、民心は倦んでいる。 このような時には、次の総選挙で自然に政権交代が起こるはずのものである。 それでも、小選挙区中心の現行選挙制度の下で…
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新コロナ対策特措法による時短命令は極めてまっとうである
新コロナ対策特措法に基づき、東京都が、まず、飲食店に営業時間短縮の「協力要請」を行った。しかし、それに応じないと宣言し抵抗した企業があったので、都は、今度は時間短縮「命令」を行った。 命令の…
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国会での偽証に処罰求める請願の非現実性…唯一の処方箋は
「森友ごみ問題を考える会」(加藤弘吉代表)から、国会で虚偽答弁を行い国権の最高機関の権威を汚した者に責任を取らせて再発防止を図る……請願に賛同を求められた。その趣旨には共感できるので署名した。 …
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与党と官僚の正しい関係 官僚は与党の「下僕」ではない
菅首相は、「大臣に従わない官僚は左遷する」旨を公言してはばからない。その根拠は、国民主権国家において選挙で選ばれた議員の多数派の民主的正統性である。 つまり、民意に支持された政権与党こそが政…
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公務員「倫理」法という「無法」地帯 これでは法治国家ではない
「法は道徳(倫理)の最低限だ」と言われる。つまり、倫理に反しても法に触れない限りは法的なペナルティーは受けないという意味である。だから、たとえ不道徳でも法に触れなければ合法なのである。 そうい…
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自民党が新設を申し入れた「日の丸損壊罪」という勘違い
前もって断っておくが私は「日の丸」の旗が好きである。白地に赤で太陽を表したデザインが日本らしくて良いと思う。 しかし「日の丸損壊罪」の新設には反対である。 ■「自由」と「民主主義」をわ…
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住民自治を侵害 横浜カジノ問題は日本の民主主義の問題だ
カジノは、あのラスベガスを思い起こすだけで分かるように、一晩で客の全財産を奪えるように工夫された危険な博打である。もちろん、現在は刑法185条で犯罪である。それは、全ての人間の心の中に潜む「努力せず…
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傲岸で不遜な安倍前首相の答弁 質問には答えず単に自慢話
「桜を見る会」に招待された安倍晋三後援会関係者の前夜祭の費用を安倍事務所が補填していた事実が明らかになったので、安倍前首相は、衆参両院の議院運営委員会に出席して、過去の国会答弁の誤りを認め、謝罪した。…
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安倍前首相が櫻井よしこ氏との対談で語った的外れな憲法論
報道によれば、安倍晋三前首相は最近、櫻井よしこ氏との対談で、「憲法」について次のような見解を語ったとのことである。 いわく、「①(憲法が)宗教上の法典のような存在となり、指一本触れてはいけな…
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櫻井よしこ氏の筋違いな改憲論…憲法知識が間違っている
報道によれば、12月19日、安倍晋三前首相の選挙区・山口県下関市内で櫻井よしこ氏の講演会が開かれた。 講演の中で、櫻井氏は、軍事的に尖閣諸島を取りに来る準備をしている中国の膨張主義に対して、…
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学術会議任命拒否問題 今度は準備してから嘘をつくのか?
10月のNHK報道番組では、「問われない」約束だと思っていたせいか、学術会議会員の任命拒否について問われたら、怒って回答を拒否した菅首相であるが、12月4日の記者会見では、むしろ笑顔で明解に自説を開…
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学術会議任命拒否問題 問われて答えられないなら首相失格
臨時国会で所信表明演説を行った日の夜、菅首相はNHKのニュース番組に出演した。そこで日本学術会議の任命拒否問題を問われて、「説明できることとできないことがある」などと目に怒りをみなぎらせて答えを拒否…
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常識的な法解釈を…桜「前夜祭」が供応であることは明白だ
昨年、大きな話題になりながらはっきりせずに終わっていた「桜を見る会」について、ついに疑惑の一部を立証する証拠が出てきたとのことである。 安倍事務所が後援会関係の招待者を集めて行った前夜祭の費…
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「安倍政権下での改憲には応じない」の意味
政治活動を再開した安倍前首相が、「安倍政権下での改憲論議には応じない」としていた野党に対して、「今は菅政権なので、もうその言い訳は通用しない」と挑発した。 しかし、話が全く噛み合っていない。…
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竹中平蔵博士「東京を国直轄地にして知事は任命に」の暴論
菅首相のトップ・ブレーンと呼ばれている竹中平蔵博士が、月刊文芸春秋誌上で、東京都を国の直轄地にして知事は政府による任命にしたらいいと主張している。 いわく、①今年、コロナ対策に政府が消極的で…
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自民党の自己矛盾 新会員任命拒否と学術会議改革は別問題
日本学術会議の新会員の任命拒否問題がクローズアップされたら、それと並行して、学術会議の在り方が批判的に問題にされ、政府・自民党において学術会議が行革(リストラ?)の対象にされるに至っている。 …
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6人の氏名見ていない 学術会議任命拒否問題の本質が分かる
菅首相が、記者会見で、日本学術会議会員として推薦された105人の名簿は見ておらず、任命した99人の名簿しか見ていないと語ったことが、新たな問題を提起した。つまり、自分の権限と責任で任命を拒否したと主…
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菅首相は憲法が保障する「学問の自由」を理解していない
9日、マスコミの中から3社だけ選んでの「グループインタビュー」で、菅首相は、日本学術会議の被推薦者6人の任命を拒否した「理由」として、官僚が用意した文書を読んで、次のように繰り返したとのことである。…