MLBスカウトの“逆襲”
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スカウト活動は禁止でも給料が保証されているのは救いだ
スカウト活動の一切を禁止する――。 MLB(メジャーリーグ機構)からスカウトに対してこんな通達があったのは16日のことだ。 対象は米国内外を問わず、全30球団のアマチュアスカウト。ア…
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鈴木誠也はメジャーでもオールスター級の活躍が期待できる
日本のプロ野球チームが、我々メジャースカウトや関係者の動きにかなりナーバスになっていると聞いた。 例えば今年のキャンプを視察した同僚のひとりは、球場にいる間中、球団関係者に監視されていたそう…
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5投手にメジャー挑戦の目も…エース級評価は1人もいない
「今年は忙しくなりそうですね」 年明け、日本の情報提供者から電話がかかってきた。 秋山がレッズ、筒香がレイズ、山口がブルージェイズに入団したこのオフに続き、今年は巨人の菅野智之(30)…
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日本ハム西川遙輝の年齢と意欲は足以上の武器になる
日本にいるパートタイムの情報提供者から電話が入った。 聞けば、日本ハムの西川遥輝外野手(27)がポスティングによるメジャー挑戦を球団に要望したという。情報提供者によれば、球団も来オフのポステ…
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西武・秋山 海外FA行使にいかんともし難い「30歳」の壁
海外FAでメジャー挑戦する秋山翔吾(31・西武)に需要があるのは間違いない。すでに外野が埋まっているわたしの球団はともかく、中堅手が補強ポイントの球団が少なくないからだ。 是が非でも欲しい球…
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メジャーでも争奪戦か?西武・秋山翔吾“掛け値なし”の評価
先日、知人から電話があった。詳しくは書けないが、ア・リーグ西海岸の球団のスカウトだ。 聞けば、海外FAを行使して今オフ、メジャー挑戦の可能性がある秋山翔吾(31=西武)の代理人を教えて欲しい…
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U-18W杯でメジャーが本気で追いかけてるのは台湾の投手陣
「日本のオクガワ(奥川恭伸=星稜)にはビックリしたよ。ササキ(佐々木朗希=大船渡)は100マイル(161キロ)の速球を投げる高校生として有名だけど、他にもこんなにスゴい高校生がいるとは……」 …
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楽天則本の7年契約にメジャースカウト仲間は肩を落とした
則本昂大(28)が楽天と7年契約を結んでいたというニュースは、我々、メジャースカウトの間でも話題になった。 あるスカウトは「則本のピッチングは欠かさずチェックしている」と話していたし、米国か…
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新人を酷使する日本プロ野球 選手の反動と劣化が心配だ
日本ではいま、大学選手権が行われている。 明治大が初戦を迎えた去る12日、神宮球場のネット裏には日本のプロ球団に加えて、ダイヤモンドバックス、インディアンス、フィリーズ、ブルージェイズ、アス…
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佐々木朗希と今年契約を結ぼうとしたメジャー球団がある
メジャーの「事前登録制度」が15日(日本時間16日)、締め切られた。 1995年9月以降に生まれた海外アマチュア選手を獲得する場合、その年の5月15日までに出生証明書や親権者の承諾書などを大…
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大船渡高・佐々木朗希はいきなり海を渡るのがベストな根拠
わたしはこれまで、日本の高校生が直接、メジャー挑戦することに否定的だった。 マイナーの生存競争はとにかく苛酷。自分の野球用具を盗まれることだって珍しくない。中南米からの選手も含め、他人を蹴落…
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メジャーが視察に “157km右腕”佐々木朗希の意識が気になる
岩手県に157キロの速球を投げる高校生がいることは、すでに米球界で話題になっている。大船渡高3年の右腕・佐々木朗希のことだ。 昨年の11月17日、国学院栃木のグラウンドで行われた練習試合はメ…
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東京五輪目指すも楽天・則本の“メジャー熱”は冷めていない
22日、楽天の則本昂大(28)が20年の東京五輪に出たいと発言したことが、我々、メジャースカウトの間で波紋を呼んでいる。 則本には以前からメジャー志向があった。楽天との3年契約は今季限りで切…
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雄星を取り損ない半年がかりで作った資料がゴミになった
年明けに菊池雄星のマリナーズ入団が決まってからしばらく、何もヤル気が起きなかった。 ドジャース、レッドソックス、ヤンキース、フィリーズ、ジャイアンツ……菊池の本拠地での登板を欠かさずチェック…
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菊池雄星争奪戦 カネ以外のポイントは球場内の環境にあり
このオフ、メジャーに挑戦する菊池雄星に関して、出来ることはすべてやったという話は前回のコラムで書いた。 この「出来ること」とは、自分がスカウトとしてやるべきことを指しているのであって、菊池に…
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飛距離も遜色なし SB柳田は33歳になってもメジャーで通用
マラソンに例えて言うなら42・195キロを完走した心境だ。 西武から今オフ、ポスティングシステムでメジャー挑戦する菊池雄星に関してだ。 わたしは、かなり早い時期から彼の素質にほれ込み…
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西武・菊池雄星が日本以上にメジャーで活躍できる根拠
17日のソフトバンク戦で5回6失点と打ち込まれた菊池雄星の投球を、ネット裏のスカウトはどう見ただろうか。 わたしは米国にいて直接、見ることはできなかったが、当日はヤンキース、レッドソックス、…
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メジャーGMも視察 加熱する菊池雄星争奪戦“禁じ手”の恐れ
少し前のことだ。日本で西武の菊池雄星をチェックするスカウトから電話があった。「最近、姿を見かけないけど、クビか?(笑い)」ってね。 わたしは、とにかく足を使ったスカウト活動が身上だ。球場では…
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まずは西武・菊池…吉田輝星は日本プロ球団に育ててもらう
日本はいま、夏の甲子園大会の準優勝投手、金足農の吉田輝星の話題で持ち切りだという。 情報提供者の話では、大阪桐蔭の藤原や報徳学園の小園より注目を集めているそうだ。とにかく一度見てみろと、あま…
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問題は開幕戦だった 西武・菊池雄星“左肩の張り”の真犯人
「左肩の張り」で戦列を離れていた菊池雄星の調整登板を見てきた。 5月25日、埼玉の戸田で行われたイースタンのヤクルト戦に足を運んだのだ。 いつ、来日した? それは言えない。ただ、試合開…