井筒和幸の「怒怒哀楽」劇場
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ガースー政府は野宿者救済策を正月休み返上で算段してみろ
我らの「無頼」の公開が始まった。新宿も池袋も劇場さんはコロナ対策で大変だけど、何の反動でか知らないが、お客さんの入りはすこぶる良くて、大好評だ。多分、皆さん、憂さ晴らしに足を運んでいただいているのだ…
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年の瀬に思う…深作欣二監督のヤクザ映画に出会ったこと
毎年、年の瀬になると必ず、わが青春の映画、「ゴッドファーザー」「仁義なき戦い」を思い出す。1972年暮れ、ボクは二十歳になったばかり。大阪ミナミの宗右衛門町にあった舞台付きのグランドキャバレーのショ…
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映画館は「人生の学校」コロナで閉じてしまわないでくれ
不要不急の自粛どころか、今週は毎日1人で我が映画「無頼」の宣伝キャンペーンで飛び回っていた。大阪のFMラジオの本番で中年DJさんから開口一番「僕は『ガキ帝国』からずっと見てきたんです。これは不良映画…
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8年ぶりの新作映画「無頼」フィルムは情感の色を表現する
ここ半年間、映画館で大人が見られる映画がほんとになかった。今も、興行界はアニメに席巻されて、他には犯人捜しのドラマぐらいか。これは多くのアメリカ映画勢が本国のコロナ規制で公開中止されたままで日本公開…
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アメリカのひび割れを修繕できる真のヒーローはいるのか
アメリカの新型コロナ感染は凄まじいことになっている。死者もまだまだ増えている。往生際の悪いあの金髪のバカ者なんか放っといて、マスク義務対策ぐらい各州ですぐやったらどうなんだろう。敵だ味方だといがみ合…
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バイデンさん、ほんまに頼んまっせ 壊れたものを取り戻せ
ひとまず、バイデン氏が勝ってやれやれだな。我らもホッとしたし、世界中もホッとしたんじゃないか。アメリカこそ国際協調路線に戻さないとダメだし、地球温暖化対策も戻さないとダメだし、トランプが壊してしまっ…
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追悼ショーン・コネリーさん ボンドは雲の上の存在だった
「007」で初代ジェームズ・ボンド役を演じたショーン・コネリーさんを、ここで追悼したい。 東海道新幹線が開通した翌年の1965年春「ゴールドフィンガー」で、あの猿顔のボンドを初めて見た。中学1年の…
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日本人の命は軽い…トランプよ、お願いだから去ってくれ
どんくさい国だ。この国の核についての優柔不断さは恥ずかしい限りだ。核兵器禁止条約の批准国が発効に必要な数に達したというのに、日本はまだ賛同しない。あれだけ多くの犠牲を出し、あれだけ広島と長崎で黙とう…
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70年代を恋しく思う…世間を覆う閉塞感はいつまで続くのか
なんて冷たいんだろ。気温じゃない。この社会だ。先日、都内で電車に乗りこんだら、あまりに気味悪かったので、次の駅で降りてしまった。こんなことは今まで一度もなかったよ。 初めはコロナに注意で吊り…
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我が新作「無頼」は公開延期で正月作品に…乞う、ご期待
5月半ばに公開予定だった我が新作「無頼」も、コロナのせいで先延ばしされていたが、年末12月12日から東京地区を皮切りに順次全国封切りされることに。痩せても枯れても“正月作品”だ。乞う、ご期待だ。 …
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学術会議の任命拒否理由を“シカト”…うさんくささまで継承
やれやれだ。組長辞任のドサクサに継承盃していた地味顔ぞろいの“間に合わせ政府”。とりあえずはどうでもいいかと忘れていたら、あのオッサン首相とヘラヘラ顔の長官コンビ、途端に隠していたキナくさい牙を剥き…
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40歳は人生の折り返し…竹内結子さんとハワイロケの思い出
まずは、お悔やみ申し上げます。もう21年前か、オアフ島でロケした映画「ビッグ・ショー!ハワイに唄えば」という、演歌歌手の室井滋と事務所社長の尾藤イサオのドサ回りコンビで描く「のど自慢」の続編で、ちょ…
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濡れ場、脱ぎ場の調整係だ? なんとも疎ましい職種が登場
やれやれ。結局、政府はモリもカケも桜の会も疑惑にフタをして、はいおしまいと幕を引いてしまったな。“がしんたれ”内閣とも呼んでおこう。 新版大阪ことば事典では「意気地なし。取り柄のない役立たず…
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新型コロナと関係なく世の中自体がおかしくなっている
都立大の教授でもあり社会学者の宮台真司さんが、他紙でうまいことを言っていた。「アベ政権は終わっても、アベ政治は終わらない」と。まったく同感だ。格差とド貧困と人間差別にまみれた、このどん詰まり感は、菅…
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我らは何も反対できない とにかく、総裁選どころじゃない
誰が自民党総裁をいてこまそうが知ったこっちゃない。いてこますとは「やってしまう」という河内大和ことばだが。しょせん、「押し出しトコロテン総裁」の「ケツ拭き内閣」だろが。我ら庶民は何も反対できないし、…
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「後釜政治」しかできないヤツらなどもうアテにはできない
今、最も危ない国はアメリカだ。行きたいとも思わないが。600万人のコロナ感染者と18万人の死者を出しながら、各地で警官の暴力と黒人差別への抗議デモもエスカレートだ。それに反抗した白人主義者でトランプ…
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国家の歴史を全く知らないから“危ない若い奴”が出てしまう
この8月中は不要不急な外出も無駄な飲み会も断ち、「戦争」についてのBSやCS放送のドキュメンタリー番組を片っ端から見まくり「戦争とは何なのか?」とずっと考えながら過ごした。 確かに「歴史」と…
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戦争で“生き抜いた”というより“生きられた”日本人の記録
ここならコロナ菌もいないかと近くの公園の木陰に読書に行ってみたが、全然、涼しくなかった。これだけ暴力的な酷暑が続くと、さすがに何にも怒る気にならない。人間の金欲物欲、食欲性欲、権力欲名誉欲、あらゆる…
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「終戦記念」は未だに取っつきにくい 10代の頃から違和感
15日を日本は「終戦」記念日としているが、我らは10代の頃からその語にはずーっと違和感があるし、当時の国民が皆でちゃんと「終戦」を迎えるのはもっと後日のことだし、どうもピンとこないままだ。 …
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2度とないコロナ盆休み 無用に動かなくていいんじゃないか
感染が止まらない一方で、ジイさんバアさん高齢者に会うとなれば話は違いますし……と大臣がボソボソ会見したら、官房長官は、田舎に動いていけないということではないが……とまた舌足らずなことをフニャフニャ言…