出版HOT NEWS
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行政の決済文書は押印者が“責任者”
豊洲市場に森友・加計学園、南スーダンへのPKO部隊派遣など、昨年起こったこれらの問題にはひとつの共通点がある。それは、公文書管理がずさんであったということだ。瀬畑源著「公文書問題」(集英社 740円…
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政府説明のデタラメ暴く 鬼検事が森友学園問題の疑惑に肉薄
自殺者まで出ている森友学園問題は、国税庁長官の辞任や内閣支持率の急落を受けて、ようやく進展が見られそうな気配だ。今後、国民が真相の究明と責任の明確化を見守るためにも、問題の背景を改めて把握しておく必…
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初詣の伝統は鉄道会社の営業努力で定着した!?
日本人は伝統が好きだ。「日本で古くから行われてきたことです」と言われれば、何となくありがたく感じてしまう節がある。しかし、“ずっと昔からあったに違いない”と思っているものは、本当に昔からあったものな…
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高齢者の運転能力の過信が重大事故に
高齢者による交通事故のニュースが世間を騒がせている。所正文他著「高齢ドライバー」(文藝春秋 830円)では、交通心理学者や神経内科医など各分野の専門家が、高齢ドライバー激増時代に克服されるべき課題に…
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負債相続放棄のタイムリミットはわずか3カ月
2015年の税制改革以降、節税や納税資金の調達といった「相続対策」の必要性を耳にする。しかし、相続の対象となるのは資産だけではなく、負債、つまり借金も相続されることは忘れられがちだ。 しかも…
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主夫として息子ふたりを育てた小説家の“イクメン”エッセー
子育てに参加する父親は“イクメン”と褒めたたえられるが、考えてみれば違和感のある言葉だ。家庭とは夫婦が協力して築いていくものであり、中でも育児は夫婦の共同作業であるべき最たるもの。子育てに関わるだけ…
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手術件数のノルマ化で不要な手術も
医師不足と経営の悪化が進む日本の病院では“ブラック化”が加速。「医は仁術」の精神は忘れ去られ、金儲けばかりをもくろむ「医は算術」の病院が増加している。 富家孝著「ブラック病院」(イースト・プ…
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わざと飼育員に水を吹きかけ仲間で笑いあうチンパンジー
動物たちの喜怒哀楽を捉えた豊富な写真とともに、さまざまな動物行動学研究の文献を紹介する、ベリンダ・レシオ著、中尾ゆかり訳「数をかぞえるクマ サーフィンするヤギ」(NHK出版 1600円+税)。多くの…
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“絶滅危惧種の量産”という人間の欲と矛盾
絶滅危惧種保護法により、アメリカに持ち込むことは禁止されているにもかかわらず、実際には全米で盛んに売買されている生き物がいる。それは、アジアアロワナだ。 体長は60~90センチ。キラキラした…
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かつて“敵”だった猫だからこそ、かわいい
昨今の猫ブームは日本だけのものではなく、アメリカでも猫は犬よりおよそ1200万匹も多く飼われているという。 人間はなぜ猫に引かれてしまうのか。その謎を解き明かしているのが、全米でベストセラー…
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セシウムの体内取り込みを抑える「菊芋」に注目!
今年の3月で東日本大震災から7年が経つ。しかし、福島第1原発は“アンダーコントロール”などとはとてもいえない状況の上、安倍政権は食品の放射能検査項目の削減や、8000ベクレル/キログラム以下の汚染廃…
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日本の「隣百姓」とは正反対の生き方のモンゴル人
いまだくすぶり続ける日馬富士の暴行事件。根底にある問題は何なのか、その一端を垣間見ることができるのが宮脇淳子著「モンゴル力士はなぜ嫌われるのか」(ワック 920円+税)である。 タイトルはセ…
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タックスヘイブンの新たなリーク文書が解禁
昨年11月、タックスへイブン(租税回避地)であるバミューダ諸島などに設立された法人や組合に関する流出文書が世界一斉に解禁された。文書数はおよそ1340万件に上り、2016年に“史上最大のリーク”と呼…
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風邪薬を飲めば飲むほど症状が長引く!?
風邪をひいたぐらいでは休めない忙しいサラリーマンは、風邪薬を飲んでやり過ごすという場合がほとんどだろう。しかし、その風邪薬は無駄なばかりか危険な毒薬だと警告するのが、松本光正著「かぜ薬は飲むな」(K…
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「非正規ミドル」の増加が日本経済を崩壊させる
今年9月の衆院解散表明記者会見で、安倍首相はこのように述べた。「雇用は200万人近く増加し、今春大学を卒業した皆さんの就職率は過去最高です」。確かに、厚労省が発表する有効求人倍率は上昇を続けており、…
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江戸時代は貧乳がほとんどでエロの対象にならず
日本の男は巨乳が大好きだ。「いや、俺は小ぶりのおっぱいが好きだ」という人もいるだろうが、あくまでも少数派に過ぎないだろう。しかし、いつの時代でも大きなおっぱいが好まれていたわけではない。 安…
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清潔すぎる環境が子供の健康に逆効果
我が子にはバイ菌ひとつ寄せ付けずに育てたいと考えるのが親心だが、近年では清潔すぎる環境が子供の健康に逆効果であることが分かってきている。ブレット・フィンレー、マリー=クレア・アリエッタ著、熊谷玲美訳…
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スマホ化とロボット化で日本の自動車産業が危機に
井上久男著「自動車会社が消える日」(文藝春秋 830円+税)では、日本の産業界の頂点に君臨する自動車産業が、決算書からは見えてこない危機的状況に陥っていると警告している。 世界の自動車産業で…
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安倍政権が日本を「武器輸出大国」に変質させる
戦後70年にわたり「戦争をしない国」を築き上げてきた日本。世界に誇るべきこの足跡が今、安倍政権によってかき消されようとしている。池内了、青井未帆、杉原浩司編「亡国の武器輸出」(合同出版 1650円+…
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“近代オリンピックの父”を支えたのは日本だった!?
東京オリンピック開催まで1000日を切った。佐山和夫著「オリンピックの真実」(潮出版社 1800円+税)では、オリンピックはなぜ始まったのか、どうして世界的な大会になったのか、日本人はいつから参加し…