週末オススメ本ミシュラン
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「孤闘 三浦瑠麗裁判1345日」西脇亮輔著/幻冬舎
「孤闘 三浦瑠麗裁判1345日」西脇亮輔著 ゲンダイ読者の中にはキャリアや年齢的に自分の「将来」が見えてきた方も多いだろう。この本の著者である西脇亨輔氏もそうだった。 テレビ朝日でアナ…
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「自民党という絶望」石破茂 他著/宝島新書
「自民党という絶望」石破茂 他著/宝島新書 自民党の議員やOBから軒並み対談を断られている中で、石破茂だけは応じてくれた。それは「ZAITEN」(3月号)に「佐高信の賛否両論」として載っている…
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「なぜコロナ禍でもマスク自由を推奨したのか ~校長・教員の安心が学校を支える~」原口真一著・堀内有加里監修/アメージング出版
「なぜコロナ禍でもマスク自由を推奨したのか ~校長・教員の安心が学校を支える~」原口真一著・堀内有加里監修/アメージング出版 まだまだ終わらせたくない人々が恐怖をあおり続けるも、大多数は飽きて…
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「地政学時代のリテラシー」船橋洋一著/文春新書
「地政学時代のリテラシー」船橋洋一著/文春新書 朝日新聞の主筆をつとめ、日本のリベラル派の代表的論客だった(過去形にしているところに注意してほしい)船橋洋一氏の現状分析だ。率直に言うが、船橋氏…
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「つながらない覚悟」岸見一郎著/PHP新書
「つながらない覚悟」岸見一郎著 大ベストセラー「嫌われる勇気」著者による人間関係を説く本である。世の中の風潮は「絆」こそ大切で、人間同士の付き合いはすべて尊い、的なものがある。だが、著者は「偽…
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「ザイム真理教」森永卓郎著/三五館シンシャ
「ザイム真理教」森永卓郎著 大手出版の数社から断られたこの本が売れているらしい。軒並み忌避されたのは、旧大蔵省の財務省外局の国税庁が怖いからだろう。 私も「大蔵省分割論」(光文社)を出…
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「黒と誠~本の雑誌を創った男たち~ 1~3巻」カミムラ晋作著/双葉社
「黒と誠~本の雑誌を創った男たち~ 1~3巻」カミムラ晋作著 作家・椎名誠氏が書評家・目黒考二氏とともに創った「本の雑誌」。1976年に第1号が創刊されてから書評誌として盤石のポジションを築き…
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「デジタル教育という幻想 GIGAスクール構想の過ち」 物江潤著/平凡社新書
「デジタル教育という幻想 GIGAスクール構想の過ち」 物江潤著 著者の物江潤氏は、早稲田大学理工学部を卒業後、東北電力に入社したが、方向転換し、松下政経塾に入った。政経塾は政治家や経済人を志…
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『インフレ時代の「積極」財政論』ウィリアム・ミッチェル、藤井聡著/ビジネス社
『インフレ時代の「積極」財政論』ウィリアム・ミッチェル、藤井聡著/ビジネス社 本書は、日本で積極財政論を展開する第一人者で京都大学教授の藤井聡氏と、オーストラリア・ニューカッスル大学教授でMM…
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「久米宏です。」久米宏著/朝日文庫
「久米宏です。」久米宏著/朝日文庫 テレビ朝日に「ニュースステーション」という番組があった。この番組について、いまは過去形で言わなければならないが、キャスターだった久米は「時の政権にチェックさ…
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「M-1はじめました。」谷良一著/東洋経済新報社
「M-1はじめました。」谷良一著/東洋経済新報社 読み終わった瞬間に思ったのは「コレ、Netflixで映像化してもらいたい」ということだった。何しろ、「プロジェクトX」的なのである。著者は19…
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『THINK BIGGER 「最高の発想」を生む方法』シーナ・アイエンガー著・櫻井祐子訳/ニューズピックス
『THINK BIGGER 「最高の発想」を生む方法』シーナ・アイエンガー著 全盲の心理学者で米コロンビア大学ビジネススクール教授をつとめるシーナ・アイエンガー氏のイノベーションに関する労作だ…
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「イングランド銀行公式 経済がよくわかる10章」イングランド銀行著/すばる舎
「イングランド銀行公式 経済がよくわかる10章」イングランド銀行著 イングランド銀行は、イギリスの中央銀行だ。本書は、経済がよく分からない人のためにイングランド銀行が、経済を平易に語った解説書…
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「憚りながら」後藤忠政著/宝島社文庫
「憚りながら」後藤忠政著/宝島社文庫 亡くなった創価学会名誉会長、池田大作を理解するのに山口組傘下の後藤組組長だった著者のこの本は欠かせない。なぜなら、後藤はある時まで池田と創価学会のボディー…
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「1973年に生まれて 団塊ジュニア世代の半世紀」速水建朗著/東京書籍
「1973年に生まれて 団塊ジュニア世代の半世紀」速水建朗著 著者は1973年生まれ。第2次ベビーブーマーでは最も人数が多い209万人が生まれた年で、私もこの年に生まれた。本書は、1973年生…
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「落語で資本論 世知辛い資本主義社会のいなし方」立川談慶著(監修・解説 的場昭弘)/日本実業出版
「落語で資本論 世知辛い資本主義社会のいなし方」立川談慶著(監修・解説 的場昭弘) 抜群に読みやすく、面白い「資本論」解釈書だ。資本主義が抱える問題を江戸時代の落語との類比的解釈で読み解いてい…
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「事務に踊る人々」阿部公彦著/講談社
「事務に踊る人々」阿部公彦著 私は普段、経済書しか読まないのだが、本書はタイトルに引かれて、読んでみた。私は、事務が大嫌いだ。出張費の精算とか、物品購入の経費申請とか、とにかく面倒くさい。最近…
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「東京電力の変節」後藤秀典著/旬報社
「東京電力の変節」後藤秀典著/旬報社 2011年の東京電力の原発事故に対する賠償を求める裁判で、東電は厚かましくも原告の避難者を攻撃していると知って、事故直後の東電の株主総会を観戦した時のこと…
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「悪口ってなんだろう」和泉悠著/ちくまプリマー新書
「悪口ってなんだろう」和泉悠著/ちくまプリマー新書 言語哲学、意味論の専門家による一冊。基本線は「悪口はどうして悪いのか」「どこからどこまでが悪口なのか」「悪口はどうして面白いのか」の3つを解…
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「職場の発達障害」岩波明著/PHP新書
「職場の発達障害」岩波明著/PHP新書 評者は、ADHD(注意欠陥・多動性障害)、ASD(自閉症スペクトラム障害)の部下とどう接していいかがわからずに悩んでいる中間管理職から相談を受けることが…