横綱で“皆勤負け越し”経験 芝田山親方は稀勢の里どう見る

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横綱とは孤独で苦しいもの。それでも…

 ――芝田山親方は1989年の秋場所で7勝8敗。引退はせずに現役を続けています。

 負け越しが決まったのは7勝7敗で迎えた千秋楽。さすがにその前に負け越し決定なら、休場か引退ですよ。今は負けが先行した時点で休場する横綱が多いですね。私も休場はありましたが、基本的に休まないことを前提にやっていた。稽古も巡業も本場所も、です。私は相撲協会の看板として、出られるときは出なくてはいけないと思っていた。中には「横綱はみっともない相撲を取れない」という理由で休む人もいる。それは人それぞれの考え方があっていいと思う。でも、師匠(放駒親方、元大関魁傑)は休むことを前提には考えない人だったし、少なくとも、私から師匠に「休ませてください」と言ったことは一度もありません。

 ――負け越しが決まったときは、引退を考えたのですか。

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