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ケガで満身創痍も…稀勢の里が休場できないもう1つの理由

 さらに稀勢の里には、休場できない理由がもうひとつある。それが弟弟子の関脇高安(27)の援護射撃だ。

■高安は昇進まであと5勝

 高安は、白鵬、日馬富士と並んで初日から5連勝。この日も遠藤を寄せ付けなかった。先場所、先々場所は計23勝。大関昇進の基準は「3場所で33勝以上」なので、あと5勝すれば念願の昇進がかなう。さらにこのまま突っ走れば、賜杯も夢ではない。

 稀勢の里は普段、他の力士の取組を気にすることはないが、今場所の高安戦だけは別。険しい顔で一挙一動をも見落とすまいと、支度部屋でモニターを食い入るように見ている。

「稀勢の里は横綱昇進後から、『自分が高安を大関に引っ張り上げる』と話している。常に自分の稽古相手を務めてくれた高安には、それだけ感謝の気持ちが強い。そんな弟弟子の初優勝がかかっているとあれば、負け越しが濃厚にならない限り休場しないでしょう。自身の優勝を諦めたわけではないだろうが、『それが無理なら、せめて高安の露払いを』という気持ちを持っている」(部屋関係者)

 同じ横綱である白鵬や日馬富士と当たるのは場所後半。それまで勝ち星先行でいければいいのだが……。

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