迷走始まる…「バリューアップ達成は不可能」が社内に蔓延

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 日産自動車は2005年4月、新中期経営計画「日産バリューアップ」に乗りだす。そこには「08年度に世界販売420万台達成」という困難なコミットメント(公約)が盛り込まれていた。この目標に、社内はヤル気を失った。

 前回の中経「日産180」で、つじつま合わせの販売100万台増を断行した結果、無理な新車投入と販売ノルマで社内は疲弊したためだ。「ゴーンさんは日産180で現場がどれだけ消耗したのか全く分かっていない」と当時の日産社員はため息をついた。

 日産バリューアップ1年目の05年度は、日産180の大量モデルチェンジの余波で、なんとか過去最大の356万9295台に達した。しかし、それに60万台以上も上乗せするなど、「他社と合併でもしない限り無理だ」というのが社内の本音だった。

 この予感は的中する。「折り返し」の06年度新車販売は348万3000台にダウンし、目標との乖離は70万台以上に広がった。社内には「日産バリューアップの達成は不可能」との厭戦気分が蔓延し始める。

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