世銀ビジネスランク後退 安倍政権の“目標未達”並べてみた
またまた目標未達だ――。世界銀行は31日、世界190カ国・地域を対象にビジネスのしやすさを評価した2019年版のランキングを発表した。日本は総合39位と、前年から5つ順位を落とした。
安倍政権は「20年までに先進国で3位以内」を掲げているが、達成は厳しそうだ。トップはニュージーランドがキープ。評価は起業や不動産登記、資金調達のしやすさなどを10項目で採点され、日本は「破綻処理」が1位と高く評価された一方、「納税」が97位と前年の68位から大きく下げ、「資金調達」や「電力供給」も評価を落とした。
それにしても、安倍政権の目標未達は枚挙にいとまがない。
・日銀は先週の政策決定会合で、今年度の物価上昇率の見通しを1.1%から0.9%に、来年度は1.4%に、20年度は1.5%にそれぞれ引き下げ、2%の目標達成が一段と難しくなった。13年に異次元金融緩和を始めてから、アベクロは物価目標の達成時期を6回も先送り。今年4月には時期の明記を削除する始末だ。