溝口敦
著者のコラム一覧
溝口敦ノンフィクション作家、ジャーナリスト

1942年7月5日生まれ。早大政経卒 徳間書店、博報堂勤務を経て、フリージャーリストに。暴力団や闇の世界に深く食い込んだド迫力ルポには定評がある。『食肉の帝王』で第25回講談社ノンフィクション賞受賞、日本ジャーナリスト会議賞受賞。『暴力団』(2011年)がベストセラーに。

代替わりの直後 全盛期の22分の1になった山健組の名簿流出

公開日:

 かつて「山健組にあらざれば山口組にあらず」とさえはやされていた山健組が5月16日、5代目山健組へと代替わりした。それまでの井上邦雄組長は神戸山口組の組長だけに専念し、山健組の方は中田浩司若頭が新組長となった。

 問題は代替わり直後に「5代目山健組」名簿が外部に流出したことである。それも新役職や電話番号、登録組員数まで記した念入りなもので、登録組員の合計は322人と明記されている。

 かつて渡辺芳則組長が率いていたころの山健組は組員数7200人、山口組全メンバーの3分の1を占め、渡辺組長自身がこう豪語していた。

「俺には二度と大きな抗争を起こしたくないという気持ちがあるからね。そのためには極端に言うたら、その辺の街の団体の相撲取りがかかってきてもあかんいうぐらいの差をつけとかんと。ちょっとぐらいの差やったら、相手が勘違いしよる。向こうが攻めてきたら、返しは早いぞと。もう1週間も持たさんぞぐらいの力の差をつけとかなあかんと俺は思うとるからね」

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