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小林節
著者のコラム一覧
小林節慶応大名誉教授

1949年生まれ。都立新宿高を経て慶大法学部卒。法学博士、弁護士。米ハーバード大法科大学院のロ客員研究員などを経て慶大教授。現在は名誉教授。「朝まで生テレビ!」などに出演。憲法、英米法の論客として知られる。14年の安保関連法制の国会審議の際、衆院憲法調査査会で「集団的自衛権の行使は違憲」と発言し、その後の国民的な反対運動の象徴的存在となる。「白熱講義! 日本国憲法改正」など著書多数。

朝の通勤電車 女性専用車両は男性に対する「逆差別」か?

 朝の通勤列車に女性専用車両を設けることが男性に対する「逆差別」だと主張する人々がいる……という新聞記事を興味深く読んだ。

 確かに、女性専用車両は、鉄道会社の施設管理権に基づき、男性に対して男性であることを理由に「それに乗るな」と命ずるもので、形式的には男性に対する性差別ではある。

 しかし、経験上(統計上)、満員電車の中で多数の女性が痴漢被害に遭ってきたことは、公知の事実で、それは強制わいせつという犯罪で、それが女性専用車両で確実に防げる以上、そこには最大級の公益性がある。

 男性には乗る車両を選ぶ自由(人権?)があるとしても、それも公共の福祉(他者の人権との調整)のためには制約されると憲法12条、13条に明記されている以上、何の問題もないであろう。

 男性の側には、その時間帯に限り、ホームの上を少し歩いて他の車両に乗ることが求められるだけで、それが「被害」と呼べるほどの負担でないことも明らかである。

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