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逆転無罪判決 シンドラー事故“責任宙ぶらりん”の不条理

 2006年に東京・港区で起きたシンドラー社製エレベーターによる死亡事故で、東京高裁は14日、1審の業務上過失致死での有罪判決を破棄し、保守点検会社「エス・イー・シー」の幹部らに、逆転無罪判決を言い渡した。

 シンドラー社の無罪は2月に確定している。製造者も、保守点検業者も刑事責任は問われないことになるため、死亡した市川大輔さん(当時16)の母・正子さん(66)は「事故の責任はだれが取るのか」と憤った。

 都立高校2年だった大輔さんは、06年6月3日夜、港区の自宅マンションで、シンドラー社製のエレベーターに挟まれて死亡した。エス社の担当者は、9日前の5月25日にエレベーターを点検していたのに、だ。1審は点検の過失を認めたが、高裁判決は、異常摩耗の時期について、「事故発生前の比較的短期間で進行し、限界に達した可能性がある」とした。点検に問題はなく、点検後、事故が起きるまでのわずか9日間で、摩耗が進行したというのだ。

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