野村不動産は制度を悪用 安倍政権「働き方改革」の危うさ

公開日:

 社員に「裁量労働制」を不当に適用した――として厚労省東京労働局が、野村不動産に是正勧告を出していたことが分かった。東京労働局が26日、明らかにした。

 野村不動産は本来、裁量労働制が認められない社員にまで不当に適用し、営業をさせていたという。裁量労働制は現在、研究開発職など限られた職種にしか適用できない。働く時間を労働者が自分で決める代わりに、残業代は支払われない制度だ。野村不動産の社員も、支払われるべき残業代を受け取っていなかった。違法な時間外労働を強いられていた。

 野村不動産によると、全社員1900人中、600人に裁量労働制を適用していた。600人は、課長代理や課長だという。

 働く時間が決まっていない裁量労働制は、過労死に直結する制度だ。なのに信じられないのは、安倍政権は「働き方改革」と称して、この裁量労働制の範囲を営業職などに一気に拡大させようとしていることだ。もし決まったら、多くの経営者が「お墨付きを得た」と、次々に社員に適用していくのは間違いない。過労死が続出することになるはずだ。経済ジャーナリストの荻原博子氏が言う。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

最新の政治・社会記事

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    女が嫌いな女3位 伊藤綾子が暗示する“におわせメッセージ”

  2. 2

    突然の引退劇…貴乃花親方“お涙頂戴会見”のウソ八百<上>

  3. 3

    悪いのは告発女性? バナナ日村「淫行」同情論への違和感

  4. 4

    ファン心配…築地「吉野家1号店」営業終了で店長はどこへ

  5. 5

    安倍首相が怯える 近畿財務局“森友キーマン”証人尋問Xデー

  6. 6

    突然の引退劇…貴乃花親方“お涙頂戴会見”のウソ八百<下>

  7. 7

    メジャーGMも視察 加熱する菊池雄星争奪戦“禁じ手”の恐れ

  8. 8

    大坂なおみが目指すWTAファイナル “超VIP待遇”の仰天全貌

  9. 9

    消費税撤廃に続き…有言実行のマレーシア首相が反原発宣言

  10. 10

    「言論の自由がない」D.スペクターさん東京五輪狂騒に苦言

もっと見る