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曽和利光氏 有効求人倍率の上昇は“少子高齢化”対策の失敗

成長戦略の柱の観光サービス業は人手不足で減速

  ――入社3年以内の離職率が中卒7割、高卒5割、大卒3割といわれる「七五三現象」は改善しているのでしょうか。

 足元でいえば、変化はありません。景気が良くなって希望通り、あるいは希望に近い仕事に就けたとなれば定着率は上がるはずですが、頭を抱えている企業は少なくありません。早期離職をテーマにしたイベントを開くと、企業関係者がかなり集まります。特に飲食サービス業の早期離職は5割を超えます。

  ――そうした業種は過重労働が相次いで発覚した影響もあって、ブラック企業のイメージが定着しています。

 事件化したケースもあり、「飲食=ブラック企業」という見方はありますね。世間の厳しい目にさらされ、営業時間や人員配置を見直したり、職場環境を改善した企業は少なくありません。政府は観光立国を成長戦略の柱に位置付けていますが、その軸である観光サービス業は採用にメチャクチャ苦しんでいる。マーケットがどんどん広がる成長産業なので人材ニーズはあるのに、人手不足で出店が追いつかない、出店しても手が回らずにサービスが低下する、客離れが始まる、そうこうしているうちに減速する……。こうした事例がそこかしこで起きています。

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