小野員裕さん<4>「就職して2年半でパニック障害が治った」

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 横濱カレーミュージアムの名誉館長を務めた小野さんだが、話は少し前にさかのぼる。24歳の時、鴬谷で女性と同居していた時のことだ。

「その女性がイタリア旅行へ出かけ、戻ってきた時に空港へ迎えに行ったのですが、急に不安になって立っていられなくなったのです」

 当時は一般に認知されていなかったが、いわゆる「パニック障害」の典型的な症状だ。突然、悪夢に襲われるような気がして、呼吸困難や震えが起きてくる。

「空港に絵に描いたような幸せそうな家族がいた。その姿を見ていたら、なぜだか急に不安が押し寄せてきたのです。前にも話した通り、大学には7年通っていますし、当時はまだ大学に籍を置いていました。卒業できるか不安な状態でしたし、それでいながら根拠のない自信だけは大きかった気がする。就職もパニック障害を抱えたまましました」

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