• facebook  
  • twitter  
  • Facebook Messenger

【王子駅編】飛鳥山公園脇にわずかに残る“昭和の灯”

 春には花見で賑わう北区王子の飛鳥山公園。線路との間の谷のような場所にひっそりたたずむ飲み屋街に気づいたのは、十数年前か。木造2階建ての古びた長屋は今にも崩れ落ちそうでいて、しかし簡単には死なぬ村の長老的なオーラを発散していて、若輩には簡単に近づけない存在感があった。

 今月の某日、王子で用があった帰り道、電車に乗る直前にふと「寄ってみようか」と思いついた。理由はない。人生はひらめきとタイミング。迷わず、足を向けた。

 山の頂上へと客を運ぶモノレールの傍らの小道にある「さくら新道」がそれ。昭和28年に建てられた。かつては長屋が3棟あったが、6年前の火事で2棟が消失。現在は残る1棟で、1軒がネオンをともすのみ。その「M」というスナックの扉をおもむろに開けた。

 中は意外と広く、10メートルほど奥までカウンターが続く。壁の片隅にはピンク電話や壊れたジュークボックス。レトロな空間に年季の入ったママがカウンターの中にちょこんと座っている。体は痩せ細り、顔のしわは深かったが、高級そうなブラウスは折り目もしっかり。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

最新のライフ記事

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    中居正広“ジャニーズ残留”決定か…ウラに野望とカネと打算

  2. 2

    静香次女コウキ ファッション業界で囁かれる“本当の実力”

  3. 3

    キムタク低迷と次女デビューで…動き出した工藤静香の狙い

  4. 4

    無策の安倍首相を尻目に…本田圭佑「電撃訪朝」急浮上

  5. 5

    竹内涼真vs手越祐也 明暗分かれたサッカーW杯キャスター評

  6. 6

    フジの中居MC計画潰した 「徹子の部屋」は元の放送時間へ

  7. 7

    強豪私学が相次ぎ予選敗退…公立高校が全国で“逆襲”のワケ

  8. 8

    結婚を前提に交際中…高畑充希を両親に紹介した坂口健太郎

  9. 9

    最近目立つ暴力事件より高校野球で根深いのは“たばこ問題”

  10. 10

    90年代はやりたい放題だった…とんねるずへのノスタルジー

もっと見る